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ドラマ 詳細データ笛吹童子

戦国時代の混乱の中、一族再興を誓い戦う二人の兄弟の活躍を描いた娯楽時代劇。「日本教育テレビに来月6日から連続ドラマ『笛吹童子』(金曜夜7・30-8・00)が登場する。これは去る1952年、NHKラジオ第一放送がこども向けの帯ドラマとして発表。その後、東映が映画化して大いに当てた作品をテレビドラマ化するもの。局ではこどもたちに夢を与える番組にしたいと張り切っている。『笛吹童子』の原作者は北村寿夫氏。NHKが最初に放送したときは「ヒャラリ ヒャラリコ ヒャリコ ヒャラレコ だれが吹くのか不思議な笛だ……」という北村氏作詞、福田蘭童氏作曲の主題歌とともに全国の少年少女ファンの夢をかき立てた。映画各社が映画化権を争ってけっきょく東映の手に落ち、同社はこの一作で一挙に不振をばん回したといわれるほど。そのときの配役は菊丸が中村錦之助、兄の萩丸が東千代之介。「錦ちゃん、千代ちゃん時代」を築き上げたのもそれいらいだ。日本教育テレビでは「原作が時代的ズレを持たないこと、むやみに切ったはったの暴力が登場せず、こどもの夢を大きく育てる要素を持っていること」などの理由から改めてテレビドラマ化することにしたという。脚色は和気治夫、江原比佐夫の両氏、音楽は小沢秀夫氏の担当である。話は戦国時代の混乱した世の中が背景。丹波の国の満月城は、野武士の首領、赤柿玄審に攻められ、城主の丹波修理ノ亮は自害、家老の上月右門とその子左源太は城を落ちのびる。修理ノ亮には双生児の遺児二人があった。かれらは明の国に留学中で、兄の萩丸は武芸を、弟の菊丸は面作りをまなび、笛も名人級のうまさ。笛吹童子とは菊丸のことだ。二人は一族を再興させようと若い力をあわせる。それにかれんな乙女、桔梗や紅鳳がからんで、賊との戦いをいろどっていく。もともとラジオの作品だけに、原作は時間や場所を超越して話が自由に飛躍する。「提婆」という中国の魔術使いや「霧の小次郎」という忍術使いが登場し、竜が天に上ったりすることもしばしば。テレビの場合は絵にしなくてはならないから、こうした夢物語の部分はあるていど手直しが必要になる。そうすると丸一年間放送された帯ドラマ(1回15分で週5日間放送)も、内容的には新しくふくらます部分をつけないとテレビドラマとしての性格がつかなくなるそうだ。いまのところ少なくとも半年間は続ける方針だというからむりもない。配役は菊丸に東映専属の北大路欣也が決まった。萩丸は山手宏太郎(東映専属)、桔梗が新草恵子(NET専属)、紅鳳が矢代京子(予定、新東宝専属)、修理ノ亮が高田稔、上月右門が冬木京三、その妻が夏川静枝(予定)といったところ。北大路は市川右太衛門の息子で高校三年生。テレビでは日本教育テレビが昨年放送した東映のテレビ映画『源義経』に主演したが、スタジオ・ドラマに出るのはこんどが初めて。担当の広渡プロデューサーは「トリック撮影も適当に研究したい」といっている。【この項、朝日新聞1960/04/26付より引用】」三沢あけみのドラマデビュー作。一部資料では放送回数が全63回と記載されている。放送枠は、途中から金曜20:00~20:30に移行した模様。【各回サブタイトル】第1回「どくろの面」(1960/05/06放送)、第2回「哀れ!紅鳳」(1960/05/13放送)、第3回「ゆうれい島」(1960/05/20放送)、第4回「ちぎれ雲」(1960/05/27放送)、第5回「裏切り者」(1960/06/03放送)、第6回「伊勢の尼」(1960/06/10放送)、第7回「母と娘」(1960/06/17放送)、第8回「危し桔梗」(1960/06/24放送)、第9回「黄竜天上」(1960/07/01放送)、第10回「胡蝶尼」(1960/07/08放送)、第11回「白骨の谷」(1960/07/15放送)、第12回「阿呆の鈍作」(1960/07/22放送)、第13回「さくら丸」(1960/07/29放送)、第14回「黄金のくさり」(1960/08/05放送)、第15回「笛のゆくえ」(1960/08/12放送)、第16回「京の都」(1960/08/19放送)、第17回「白鳥の森」(1960/08/26放送)。
キー局 NET 放送曜日 放送期間 1960/05/06~1960/12/30
放送時間 19:30-20:00 放送回数 35 回 連続/単発 連続
主な出演 北大路欣也(1)-(17)、山手宏太郎(1)-(5)(7)-(14)(16)、新草 恵子(1)(4)-(6)(8)-(10)(13)(15)-(17)、梅若 正二梅若 正義)(5)(8)-(10)(17)、矢代 京子八代 京子)(5)(8)(13)、三条 美紀三條 美紀)(6)、日高ゆりえ(9)、三沢あけみ(10)、冬木 京三(13)(16)、嵯峨 善兵(16)、佐伯  徹島倉 征夫高田  稔
主な脚本 (脚色:和気 治夫江原比佐夫
主なプロデューサ 広渡
主な演出 (助監督:平山  亨
原作 (作:北村 寿夫北村 壽夫北村 寿史))
局系列 ANN
制作会社 東映
音楽 小沢 秀夫
主題歌 (作詞:北村 寿夫、作曲:福田 蘭童

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