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ドラマ 詳細データ文五捕物絵図(文吾捕物絵図)

テレビ大賞最優秀ドラマ番組賞受賞作品。本作のうち、第15回「送り火」は、第5回ギャラクシー賞第2回期間選奨受賞作品。国際エミー賞参加作品。また第52回「男坂界隈」は芸術祭参加作品。父親の跡目をついで岡っ引きとなった男と5人の手下が協力して、難事件を次々に解決する。杉良太郎が一躍スターになった作品。当初、文五の役には竹脇無我が予定されていたが、栗塚旭に変更。しかし、スケジュールが合わず再度変更の結果、杉が抜擢された。「倉本聰という作家の存在を私が意識しだしたのは、NHKの『文五捕物絵図』シリーズあたりではなかったかと思う。この度、刊行された『倉本聰コレクション』(理論社)の9・10巻に収められた『文五捕物絵図』の何篇かを通読してみると、1967年から1968年にかけて放映された当時の記憶がよみがえってきて、なつかしい思いがした。一話完結形式で、作者はほかに杉山義法、須藤出穂、石堂俊朗、岡田光治氏らが加わっていたが、倉本聰作品がとくに印象に残っているのはどういうわけだろうか。そもそも『文五――』は、当時評判の高かったTBSの『七人の刑事』の時代劇版という意図で企画されたと聞く。一口でいえば、『七人の刑事』は犯罪という状況に置かれた人間を描くことに主眼をおいたスタジオ・ドラマだが、このスタジオ・ドラマという枠がいきおいひとつの凝縮した濃密な空間でドラマの緊張感を生みだしていた。『文五――』もそうした性格を踏襲していて、松本清張氏が創造したキャラクターの江戸の若い岡っ引文五(杉良太郎)を中心に数人の子分が協力するという、いわば集団捕物帳である。その上、松本清張作品を自由に換骨奪胎、翻案するという作り方がおもしろい。それにオリジナルものも加えるという、ライターにとっては創作意欲をわかせる試みで、番組の仕上りにはそんな熱気がうかがわれたものだ。【この項、鬼頭麟兵(日本大学芸術学部講師)著「倉本聰の世界 第三回 ドラマの発見」(「月刊「ドラマ」」(松本孝二発行・編集、映人社刊)1983年9月号掲載)より引用】」各回のサブタイトルは以下のとおり。第1回「夢の器」(1967/04/07放送)、第2回「春の芝居」(1967/04/14放送)、第3回「越後こぼれ花」(1967/04/21放送)、第4回「嘘の実り」(1967/04/28放送)、第5回「歌之丞首絵」(1967/05/12放送)、第6回「聞いた女」(1967/05/19放送)、第7回「罠」(1967/05/26放送)、第8回「万葉翡翠」(1967/06/02放送)、第9回「影の部分」(1967/06/09放送)、第10回「青い渦巻」(1967/06/16放送)、第11回「鴉」(1967/06/23放送)、第12回「武州糸くり唄」(1967/06/30放送)、第13回「七夕天女」(1967/07/07放送)、第14回「地獄の釜のふたがあく」(1967/07/14放送)、第15回「送り火」(1967/07/21放送)、第16回「俺は知らない」(1967/07/28放送)、第17回「山椒魚」(1967/08/04放送)、第18回「夏姿町人ばやし」(1967/08/11放送)、第19回「夕顔の女」(1967/08/18放送)、第20回「相州送り舟」(1967/08/25放送)、第21回「包丁侍始末」(1967/09/01放送)、第22回「献上御神事太鼓」(1967/09/15放送)、第23回「不忍孤」(1967/09/22放送)、第24回「菊坂町路地裏」(1967/09/29放送)、第25回「駅路」(1967/10/13放送)、第26回「赤猫」(1967/10/20放送)、第27回「甲州屋お力」(1967/10/27放送)、第28回「夢枕千両箱異聞」(1967/11/03放送)、第29回「賭け」(1967/11/10放送)、第30回「豊虎と鮑と乙姫さま」(1967/11/17放送)、第31回「冬の女」(1967/11/24放送)、第32回「霧の夜話」(1967/12/01放送)、第33回「南蛮無頼」(1967/12/08放送)、第34回「天城越え」(1967/12/15放送)、第35回「初恋」(1967/12/22放送)、第36回「天保十七歳」(1967/12/29放送)、第37回「初姿仁輪加侍」(1968/01/05放送)、第38回「人情吹ぬき亭」(1968/01/12放送)、第39回「おしの恋暦」(1968/01/19放送)、第40回「越前子守唄考」(1968/01/26放送)、第41回「本日うし紅」(1968/02/02放送)、第42回「月から来た男」(1968/02/09放送)、第43回「佃唄夢曳網」(1968/02/16放送)、第44回「舞扇蔦吉屏風」(1968/02/23放送)、第45回「流れ雛」(1968/03/01放送)、第46回「夜の傷痕」(1968/03/08放送)、第47回「消えた女」(1968/03/15放送)、第48回「伝馬町ばやし」(1968/03/29放送)、第49回「突風」(1968/04/05放送)、第50回「江戸春花より小判」(1968/04/12放送)、第51回「伽羅の女」(1968/04/19放送)、第52回「男坂界隈」(1968/04/26放送)、第53回「疵」(1968/05/03放送)、第54回「おふくろ番屋」(1968/05/10放送)、第55回「天保十一年初夏」(1968/05/17放送)、第56回「笑う首」(1968/05/24放送)、第57回「花火」(1968/05/31放送)、第58回「狂った時計」(1968/06/07放送)、第59回「盛り場」(1968/06/14放送)、第60回「鬼螢」(1968/06/21放送)、第61回「かけおち坂」(1968/07/05放送)、第62回「機の音」(1968/07/12放送)、第63回「文五の恋」(1968/07/19放送)、第64回「目明し燈籠」(1968/07/26放送)、第65回「土用かっぱ亭」(1968/08/02放送)、第66回「蔵の中」(1968/08/09放送)、第67回「ふるさとまとめて」(1968/08/16放送)、第68回「下総かくれ里」(1968/08/23放送)、第69回「濁流の詩」(1968/09/06放送)、第70回「八丈御赦免花」(1968/09/13放送)、第71回「湯島切通し」(1968/09/20放送)、第72回「妖怪」(1968/09/27放送)、第73回「文五とおけい」(1968/10/04放送)、最終回(第74回)「天保の青春」(1968/10/11放送)。放送期間のうち、1967/05/05、1967/09/08、1967/10/06、1968/03/22、1968/06/28、1968/08/30は別番組放送のため番組休止。【役名(演技者)】目明し・文五(杉良太郎)、文五の子分・丑吾(露口茂)、文五郎(東野英治郎)、小物屋・与之助(東京ぼん太)、大工・三次(松川勉)、樽屋の女主人・おしの(長谷川稀世)、医者・草太郎(和崎俊也)、質屋・江戸屋幸吉(青山良彦)、おけい(奈美悦子)、同心・長谷源八郎(中村竹弥)、おゆみ(岸田今日子)、おしのの妹・お京(井上清子)。【データ協力:高校教師】【参考文献:NHKクロニクル(2018/02/04参照、http://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/)、志賀信夫著「映像の先駆者125人の肖像」(2003/03/30発行、日本放送出版協会刊)、雑誌「グラフNHK」(財団法人NHKサービスセンター発行)1967年4月15日号】
キー局 NHK 放送曜日 放送期間 1967/04/07~1968/10/11
放送時間 20:00-21:00 放送回数 76 回 連続/単発 連続
主な出演 杉 良太郎(12)(30)、露口  茂(12)(30)、東野英治郎榎本 健一(30)、東京ぼん太(12)、松川  勉天知  茂(11)(12)、岩崎加根子(12)、長谷川稀世(12)(30)、和崎 俊也和崎 俊哉)(12)、青山 良彦(12)、奈美 悦子(12)(30)、常田冨士男(12)、永田  靖小川真由美田島 和子中村 竹弥緋多 景子樋田 慶子)(12)、岸田今日子井上 清子光川 環世)(12)(30)、東山 明美加藤 玉枝なべおさみ山田 太郎村田 正雄(12)(30)、加藤  嘉(19)、英 つや子(19)、片岡愛之助5代目)(19)、磯野 洋子森繁 久彌森繁 久弥)、山田五十鈴杉村 春子中村翫右衛門辰巳柳太郎島田 正吾浪花千栄子浪花千榮子)、守田 勘弥南都 雄二片岡 孝夫中村吉右衛門花岡 菊子中村 光輝中村 歌昇3代目)、江原真二郎(20)、緒形  拳(22)、中村又五郎3代目)(30)、鳳 八千代鳳 八千世)(11)、浜村  純(11)、杉山 徳子杉山とく子)(12)、梅津  栄(12)、今橋  恒(12)、島   章(12)、今村 源兵今村 原兵)(12)、竹中 国恵竹中 國恵)(12)、中村 寿光(12)、菅沼  赫(12)、柳田  豊(12)、野島 昭生(12)、柳沢 真一(30)、万代 峰子萬代 峰子)(30)、加賀ちかこ加賀ちか子岸  正子)(30)、寺島 信子(30)、野口 元夫(30)、小林 芳宏(40)、鳳プロ(12)、(語り:中西  龍(12)、)
主な脚本 杉山 義法倉本  聰倉本  聡)(12)、佐々木 守川崎 九越満坂 太郎)、岡田 光治須藤 出穂(19)、石堂 淑朗、、川崎 九越津上  忠田村  孟石山  透(9)
主な演出 和田  勉(12)、安江 泰雅沼野 芳脩(19)、齊藤  暁斉藤  暁斎藤  暁)(52)、(時代考証:相馬  皓
原作 松本 清張
局系列 NHK
制作会社 NHK
制作 (製作・合川  明)
音楽 富田  勲冨田  勲)、(演奏:コンセール・レニエ)(効果:大和 定次
撮影技術 (技術:安藤 和夫(12))
美術 小池 晴二(12)

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