戦争青春もの。社会の矛盾をつく風刺喜劇。劇団笑いの王国が送る関西コメディ。「舞台は歩兵第888連隊。召集兵の中にまじって19歳の芦田小吉（芦屋小雁）と20歳の芦田雁十郎（芦屋雁之助）が入ってきた。二人はまだ徴兵検査も受けていないのに、まちがって令状が届いたもの。大隊長（横山エンタツ）は軍医（初音麗子）に命じてその場で徴兵検査、二人は甲種合格で「三等兵」の階級をもらう。これは、二人を即日帰郷させると陸軍のミスがばれるというのでとられた臨時の処置だった。二人は同じ日に召集された者だけの班に入れられる。仲間には僧職出身の花田（花和幸助）、元巡査の守住（守住清）、元工員の木川（花村竜）、元学生の柴田（柴田昭彦）、元チンドン屋の三原（三浦策郎）、元泥棒の立山（立原博）がおり、班長は小屋伍長（大屋満）。こういうお笑い人気ものが新兵になって珍妙な軍隊生活をくりひろげて行く――。【この項、朝日新聞1960/04/12付より引用】」同時期に放送されていた『ダイラケ二等兵』と設定が酷似していると話題になった。本作放送当時のNET-MBS系は19時半から『私売ります』が放送され、引き続き20時からこの『三等兵物語』が放送され、花登筐作品が２作品並べて放送される形となっていた。【各回サブタイトル】第22回「赤とんぼの巻」（1960/09/07放送）。