十二回にわたっておくる香山美子、松山英太郎主演のスタジオ・ドラマ。金におどらされる男女の姿を、コミカルにえがいてゆく。豊年太郎（松山英太郎）はある日、恋人のサクラ（香山美子）から恋愛の終了を一方的に宣言されてしまった。サクラに資産50億円という弓山権之介（金田竜之介）が現われたからで、今様の〝金色夜叉〟といったところだが、若い二人には金に対する考え方で割り切ったものがあった。サクラは「50億円は一生なくならないけれど、愛情は一生つづく保証はない」というのだ。もちろん、太郎もこの論は否定できないし、現実に三百円の金にもこと欠く始末なのである。【以上、読売新聞テレビ欄より引用】【各回サブタイトル】第１回「ああ、三百円」（1967/12/11放送）、第２回「おぉ、一千万！」（1967/12/18放送）、第３回「涙の三万二千円」（1967/12/25放送）、第４回「三十万ドルの男」（1968/01/01放送）、第５回「五十億おそるべし！」（1968/01/08放送）、第６回「愛情代300万」（1968/01/15放送）、第７回「ピンハネ200万」（1968/01/22放送）、第８回「持ち逃げ五百万」（1968/01/29放送）、第９回「リベート百万円」（1968/02/05放送）、第10回「夢の一千万円」（1968/02/12放送）、第11回「待ったなし百二十万」（1968/02/19放送）、最終回（第12回）「くたばれ五十億！」（1968/02/26放送）。【役名（演技者）】サクラ（香山美子）、豊年太郎（松山英太郎）、戸川（久米明）、弓山権之介（金田竜之介）、印刷屋のウメ子（城野ゆき）。【参考資料：書籍「資料・源氏鶏太」（高杉方宏著、発行：（株）フリープレス、発売：（株）星雲社、2000/09/12初版発行）、読売新聞テレビ欄】