敗戦直後の混乱期の東京を舞台に、己の体を売って逞しく生き抜こうとする娼婦たち（パンパン）の姿を描く。【以上、テレビ朝日広報資料より引用】「日本が焼け野原と化した戦後、町には体を売って生計を立てる女たちが次々現れた。それぞれの葛藤を抱えながら、たくましく生きた彼女たちを描く。浅田せん（観月ありさ）は、廃虚ビルで仲間のお六（田中美里）らと暮らし、夜はガード下で男に声をかける日々を送る。「アメリカ兵は相手にしない」というのが彼女らの約束だが、ある日、せんが１人のアメリカ兵を捜していることが仲間に知られる。せんの行動は、つらい過去と関係があった。話のテンポが速く、もう少し登場人物の心情と向き合う間が欲しい場面もあるが、混乱期に生きる人々の機微は感じられる。元特攻隊の男を演じる中村獅童の「生きろ。何も考えず生きろ」という言葉は、平和な時代に生まれた筆者の胸にも響いた。【この項、文・村瀬信也氏（「朝日新聞」2008/12/27付「試写室」より引用）】」