所轄回りを終え帰ろうとしていた坂井陽平（的場浩司）は、パトカーに乗ってやってきた若い男女の姿を見て、事件のにおいを嗅ぎ付ける。「オヤジ狩り」の容疑で所轄に運ばれて来たのは、仲間の行為を見ていただけの入江大地と、その彼女、前田京子（大村彩子）だった。大地を心配して駆けつけ捕まった京子は、刑事の神林均一（石倉三郎）に取調べられていた。一切を否定する京子だったが、神林は尚も執拗に問い詰めた。取調べが行われていたその頃、所轄の廊下で、一人の女性が署員たちと押し問答していた。京子の母・前田緑（名取裕子）で、娘を早く出してくれと争っていたのであった。神林が止めに入る、が、緑に足払いを喰らい、床に転がった。陽平はすかさず、その瞬間を撮った。２週間後…神社の境内から、一人の女性が突き落とされる事件が起こる。被害者は、先の前田京子だった。京日ブースに戻ってきた杉浦恭介（橋爪功）は、森田悦子（大路恵美）が京子の話をしているのを耳にする。それによると、前田京子は不良仲間とつるんで遊び回り、バイトも転々とし、母親とも争いが絶えないという悪い噂ばかりだった…。【以上、東映広報資料より引用】