女医の園田奈津子は、従妹で新人ツアーコンダクター藤井里美の添乗するバスツアーに参加する。ところがツアー客の弁護士が殺され里美に疑いがかかる…。女医の園田奈津子（高樹沙耶）と旅行会社の新人ツアーコンダクター藤井里美（細川直美）とは従姉妹同士。里美が初めて一人で「京都～奈良万葉の旅」というバスツアーに添乗することになり、心配した里美の父に頼まれ、奈津子はこのツアーに参加することにする。ツアーバスには、一人旅の主婦と思われる南条早苗（深浦加奈子）、三宅文枝（三ツ矢歌子）、傷心の旅らしいOL西沢晴子（立花理佐）、弁護士の滝村哲郎（真実一路）とその秘書・大沢恵子（須磨史衣）などが乗り合わせていた。奈津子は、ツアー客の中に府川と名乗る怪しげな男（藤野晃）がいることに気付き、それとなく注意を払っていた。そんな中、バスが京都市内を離れた直後、府川が里美を捉まえてナイフを振りかざしたのだ。奈津子はとっさの機転で府川に飛び掛って取り押さえてしまう。そのとき、府川が滝村弁護士に向かって「覚えてろ！」と口走ったのを奈津子は聞き逃さなかった。だが、府川は警察の調べに対して、ただむしゃくしゃしてやっただけだと供述、警察もそれを信じてしまう。一方奈津子は、この騒ぎがきっかけでツアー客の中に警察関係者がいたことを知る。それは石田五郎（渡辺いっけい）という警視庁総務部広報課員だった。なぜ府川が暴れるのを黙って見過ごしていたのかという追及に、石田は、自分は刑事ではないと弁明する。奈津子は石田の態度が信じられない。ツアーの一行は琵琶湖湖畔のホテルに到着した。その夜更け、奈津子は早苗から、部屋に来てほしいといわれる。そこには早苗の夫の南条豊次（山西道広）が待っていた。南条はいま贈収賄事件で騒がれている代議士で、このホテルに身を隠していたらしい。【以上、テレビ朝日広報資料より引用】