江戸城大奥の実力者、春日局の意を受けた陽炎（多岐川裕美）ら５人の女忍者が悪に立ち向かう時代劇シリーズの２作目。越前丸岡藩の国家老が、抜け荷の罪を着せられて切腹した。その裏には、多数の人間の出世欲、金銭欲が渦巻いている。偶然に一人の娘を助けたことから、このことを知った陽炎らは成敗に乗り出した。まずは楽しめる作品に仕上がっているが、柳生十兵衛（伊吹吾朗）はじめ、登場人物が多くて人間関係を理解するのに苦労する。単純な方が良く、更に、ほろりとさせる人情話を加えれば感動を呼ぼう。【以上、「読売新聞」1990/09/26付「試写室」より引用。署名・寺】