危機が訪れる度に求婚時代の新鮮な精神を思い出し、お互いの愛と信頼を確認する夫婦の姿。平三（藤田まこと）は出世欲の余りない中年サラリーマン。７年前、母・貞代（葦原邦子）と２人の娘を連れて出入りの会社のハイミス・昭子（丘みつ子）と再婚した。昭子は自分の子どもは産まず二人の娘を育ててきたが、気がついたら中年になりかかっていた。そんなある日、親友の作家・望月マリ子（園佳也子）の自立した姿に刺激され、生活体験記を書き始めた。それが作家・香村（神山繁）の推薦で出版され、ユニークな生活記録として評判になった。「テーマは深刻だが、原作は作者独特のユーモラスな作品に仕上げている。だが主演の藤田まこと、丘みつ子の演技も重く、ドラマ展開もゆっくりで散漫なストーリーになっている。深刻なテーマを笑いに転化するには高度なテクニックを必要とする。ユーモアドラマの難しさを改めて感じさせた作品だ。【この項、「週刊テレビ番組」1981/02/27号「試写室」より引用】」ビデオ制作。