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ドラマ 詳細データごろんぼ波止場(ゴロンボ波止場…誤り)

神戸港の汽船待合室を舞台にした公開収録形式のシチュエーション・コメディ。「子どもたちの間で人気急上昇中の番組に、大阪朝日放送制作の『ごろんぼ波止場』がある。神戸の波止場を舞台にそこに働く人びとの物語――というより、わめき合い、どなり合いが30分続くドラマである。ちょっとめずらしい。にぎやかな関西喜劇の中でもとりわけにぎやかで、ギャグとギャグの連続であって、それひとつひとつが独立していて……となると、とりわけそのストーリーで子どもをひきこんでいるのではない。まったく、そのドナリ合い、とっくみあいそして「キィー」とわめく声、それが不思議な魅力を持って子どもたちに迫ってくるのである。このごろの子どもで、心の底から声をだしたものがいるだろうか?「キィーッ」という子ども独特の奇声を禁止されて、モヤモヤしている子どもがなんと多いことだろうか?からだとからだをぶっつけ合って斗う快感を身をもって感じている子どもがいるだろうか?肩で風切る社長に対して対等にあいまみえて一歩もひかない労働者と、テストテストで抑えつけられているおのが身とのあまりのちがいにびっくりしている子どもが多いのである。『ごろんぼ波止場』がはじまると、『鉄腕アトム』よりも『ただいま11人』よりも子どもたちは熱心にテレビをみつめる。失われた子ども本来の姿をそこに思い出すためである。わたしは『ごろんぼ波止場』を歓迎する。もやしのような子どもをびっくり返えさせてしまう「キィーッ」という声を好む。子どもとて同じ思いだと考える。親や先生は、この『ごろんぼ波止場』を敬遠する。「そこには、子どもにとってためにならないものがある」と考えるからだ。「子どもが、おとなの歌ううたを唱ってはいけない」「おとなの、いやらしさをだしたものをみせるのは悪い影響を与える」「だれでもたのしめるようなものでなくてはいけない」などなど、とりわけ、最後の「だれでもたのしめるもの」とは「子どもにとって無害であり、子どもとても結構楽しめるものを!」ということになる。これが曲者である。「だれでも楽しめる」ということになれば、「踊って歌って大合戦」「モノまね歌合戦」「そっくりショー」「クイズクイズクイズ」「ザ・ヒットパレード」「シャボン玉ホリデー」とマンガ映画しかない。これらは良識派から、白痴番組というレッテルをはられている。「踊って歌って」などはテレビが生みだしたそれこそ最大の「だれでも楽しめる」ものであり、ちょっと類がない。その他のドラマ、歌、ドキュメントなどさぐってみれば、どれ一つとっても「だれでも」ということにはならない。必ず、否定するもの、肯定するもの、それによって悪への道へ走るもの、人生へのあるべき道がひらけたものや、勉強はやらなくてもいいんだなと感じた子どもの隣りで「やっぱり勉強しなくてはいけないんだなぁ」と思う子どももでてくる。これだけテレビが発達して、映像による思考というものが開発されれば、当然、共通性と、独自性がひらかれてくる。それは統一視聴と異質視聴である。子どもたちはこの二つをみごとに使いわける。それができなければ、現代の子どもとはいえない。親たちは「みんなが、みられるよいもの」へと子どもをかりたてる。それをスポンサーやテレビ局は受け入れる。「いいもわるいも同時に与えるものがテレビという武器だ」とわりきっていない場合が多い。それは、子どもというものに対する成長の過程の研究がたりないからである。『ごろんぼ波止場』は「悪くなるガキは悪くなってみろ、そしてオイラたちといっちょ斗ってみろ。いっぺんでそんな小悪党なんか踏みつぶしちゃうぞ。悪人になるなら大悪党になりゃがれ!!」という居なおりを見る。「子どものための番組」と銘うたないそのものこそが真に子どもの教育にとって必要なのだということをここでは教えてくれるのである。【この項、文:阿部進氏(現代子どもセンター理事)(「テレビドラマ」(雑誌、ソノレコード刊)1965年11月号より引用)】」提供:タイガー魔法瓶。【各回サブタイトル】第28回「会いたかったぜ!」(1965/03/31放送)、第61回「間違いでした」(1965/11/24放送)。【参考文献:前田五郎著「素晴らしき吉本芸人たち」(1999/09/25、同文書院刊)、書籍「私説大阪テレビコメディ史」(著者:澤田隆治、2017/08/05初版第一刷発行、筑摩書房刊)】
キー局 ABC 放送曜日 放送期間 1964/09/09~1966/01/26
放送時間 19:00-19:30 放送回数 70 回 連続/単発 連続
主な出演 茶川 一郎藤田まこと人見きよし人見  潔)、野川由美子白木みのる夢路いとし喜味こいし平  参平白羽 大介ルーキー新一横山アウト笑福亭松之助浅草 四郎岡  八郎市岡 輝夫岡  八朗)、西岡 慶子なべおさみ、漫画トリオ(横山ノック横山パンチ伊井パンチ小林龍太郎上岡龍太郎上岡竜太郎)、横山フック2代目)(小島あきら青芝フック))、関  敬六西岡 慶子前田 五郎原  哲男原  哲夫)、恵 とも子南  利明桜  京美若井けんじ花紀  京柳家金語楼(1)、芦屋雁之助(28)(61)、
主な脚本 (作:香川登志緒香川登枝緒)、竹本 浩三山路 洋平
主なプロデューサ 澤田 隆治
主な演出 澤田 隆治沢田 隆治
局系列 JNN
制作会社 ABC
主題歌 植木  等「だまって俺について来い」(作詞:青島 幸男、作曲:萩原 哲晶

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