大阪一のノビ師、東京一のノビ師と自称するぜい七（曾我廼家明蝶）と江戸安（三遊亭円生）は、十年ぶりの再会を祝って一仕事することにした。目的地は、代議士で元大臣もつとめたことのある久我栄助の屋敷。二人は「弥次喜多」よろしく冗談などを飛ばしながら夜を待ち、巧みな手口で書斎に入り込んだ。本棚の中から一冊の本を探り当て、抜き取ると中から１万円札が８枚出てきた。年は取ってもさすがにカンは狂っていないと喜んだとたん、うしろに主人の弥助が立っていた。姫ゆり子がこのドラマに初出演する。【以上、読売新聞1964/01/15付より引用】【役名（演技者）】弁護士・雨宮毅一郎（尾上松緑）、弁護士・岸本昇（仲谷昇）、弁護士・田中良平（沢本忠雄）、弁護士・久保宏子（南風洋子）、石原勇（小川治彦）、早川路子（金井克美）、江戸安（三遊亭円生）、ぜい七（曾我廼家明蝶）。