暴力団海土組の山田（梅野泰晴）は、金盛会大幹部・岸辺（鈴木瑞穂）から殴られたことをうらみ岸辺をピストルで撃ち重傷を負わせた。この事件を担当することになった岸本（仲谷昇）と田中（沢本忠雄）は、暴力団のために弁護をすることに割り切れないものを感じたが、組織暴力の実態をさぐったうえ被告を弁護するという構えで引き受けた。だが、事実審理をすすめるうち、被告・山田が前科もなく、孤児という経歴にもかかわらず明るくカゲのない青年であり、証拠品のピストルの使い方を知らないという事実が判明した。山田は替え玉犯人だったのだ…。【以上、毎日新聞1964/10/07付より引用】【役名（演技者）】弁護士・雨宮毅一郎（尾上松緑）、弁護士・岸本昇（仲谷昇）、弁護士・井上圭子（河内桃子）、弁護士・田中良平（沢本忠雄）、裁判長（北沢彪）、仙田（江川宇礼雄）、高田（大滝秀治）、山田（梅野泰晴）、岸辺（鈴木瑞穂）。