芸術祭参加作品。「高度成長を支える都会の地下を掘り続ける労働者たち。彼らには僅かな四角い空しか見えない。彼らの夢と欝憤を描く物語。【この項、読売テレビ番組広報資料より引用】」地下鉄開削工事に従事する作業者たちの殺伐とした人間模様。タイトルの『四角い空』とは、地中から地上に向けて小さく開いた四角い枠から見える空のことを表現している。当時、建設中だった地下鉄谷町線の東梅田駅付近、曾根崎警察署前から阪急百貨店前あたりのオープンカットで施工中の工事現場の地上の風景がふんだんに使われているほか、地中の工事現場の場面も一部ロケーションが使われているとみられる。登場人物たちが土まみれ、泥まみれになりながら演じている。【その他のクレジット表示】協力：大阪市交通局、鹿島建設。【異説】一部資料では、この前年に読売テレビに入社した鶴橋康夫の初演出作品とされているが、実際のクレジット表示では演出補ならびに企画だった。（別資料では初の演出作品は『悪女の倫理（第１回）サーリー』(1965)とされている）。提供：昭和石油、深喜毛織。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】