君子（十朱幸代）の母・悦子（三宅邦子）は貞淑な女だったが、無表情で、暖かく夫を包む力に欠けていた。根が善良で気弱な俊作（宮口精二）はそれにたえられず８年前家を飛び出し、長野の片田舎でゆき（三浦充子）と同棲を続けていた。何とか父母の間をとりもとうと、君子は父を呼び戻すべく長野に行ったが、父は君子の説得に応じようとしなかった…。母と父の間にあって、ふたりそろっての両親であることを願う娘心のヒダを浮き彫りにする。なお、このドラマで十朱久雄・幸代、永井達郎・清弘の二組の親子が競演する。【以上、読売新聞1962/01/23付より引用】【役名（演技者）】山本君子（十朱幸代）、母・悦子（三宅邦子）、父・俊作（宮口精二）、精治（鶴見丈二）、野中ゆき（三浦充子）、長女・静枝（西沢和子）、弟・堅一（永井清弘）、おじ（十朱久雄）、坂井屋（永井達郎）。