社会には、助けを必要としている人が大勢いる。しかし多くの人が「助けて」という声さえ上げられない。二宮和也さんが演じるこの物語の主人公も、そんな青年。幼少の頃に一家離散。中学生から不良の仲間入り。そんな彼はさらなる人生のどん底に突き落とされる。チンピラとのトラブルの末、下半身不随。「一生歩けない」という運命――。つらい現実に押しつぶされ、傷つき、いつの間にか誰のことも信じられなくなった。「自分は誰にも必要とされていない」そんな思いが彼からひとつの言葉を奪っていった。「助けて」という言葉を。そして、彼は無謀な旅に出てしまう。自分の命を絶つために――。そんな彼が様々な出来事や出会いを通じて心から「助けて」といえた時、未来は変わり始める。この世界は大きな愛情に溢れ、自分のために涙してくれる人がいる。そんなことに気がついた青年は、今度は誰かを助けたい、と思い始める――。ダメ人生を歩んできた車椅子の青年が、誰かを助けたいと、カウンセラーとしての第一歩を踏み出していくまでを描く、魂の軌跡と奇跡の物語です。【以上、日本テレビ広報資料より引用】「障害や難病を患う人物を主人公に据えるのが「24時間テレビ　愛は地球を救う」の恒例で本作も体裁上はその範疇に収まるものの、従来の作品群と一線を画したのは、過度の情緒的なノリが極力排除され淡々とした描写が積み重なるなかに徐々に障害を抱える悲しさというものが切々と伝わってくるところ。物語はやがて周囲の人々の温かい目が主人公を包み込み立ち直っていくきっかけとなるのだが、それが根本的な解決でもなく不自然な押しつけでないところもいい。。【この項、文：古崎康成（「文化時評アーカイブス2012-2013」（2013年、メディアファクトリー刊）より引用）】」「24時間テレビ　愛は地球を救う」は生放送で個々のコーナーの放送時間はあくまで予定として表示されており、その際の放送枠は21:20～23:20だった。医事協力：阿部メディカルクリニック、千葉県千葉リハビリテーションセンター、千葉県救急医療センター。撮影協力：千葉県フィルムコミッション、千葉県千葉リハビリテーションセンター、松戸市福祉医療センター、総合川崎臨港病院、服飾文化研究会、東京都立松沢病院、東洋不動産、浜精機、つり船川崎つり幸、弘集堂本店、シーサイド、大田区、ニューカヤバ、杉進建設、川崎市川崎区池上町のみなさん、伊東市のみなさん、東伊豆町のみなさん、神奈川リハビリテーション病院、立石駅通り商店会、一般社団法人葛飾区観光協会、伊東市、伊東観光協会、伊東市消防本部、葛飾区観光課・商工振興課、伊豆急行、いとう漁業協同組合、小松ばね工業、伊豆急ホールディングス、ホテルアンビエント伊豆高原、東伊豆町、東京ロケーションボックス、横浜フィルムコミッション、ジャパンアクションエンタープライズ。