• 水色
  • 緑
  • 紫
  • オレンジ
  • 赤
  • 小
  • 中
  • 大

ドラマ 詳細データ夫婦百景(第168回)クーデター女房

『夫婦百景』は、松竹を退社した橋田壽賀子のテレビドラマ脚本デビュー作だという。ただ本エピソードがデビュー作ではない模様。「あるとき、『夫婦百景』のプロデューサーから電話をいただいた。プロデューサーがご自分の名前を名乗られるのをきいたとき、ひと月ほど前に持っていった原稿を読んでもらえたのかなと胸が高鳴った。ところが、私の原稿は読んでくださったらしいのだけれど、「これならいけると思ったんだがね、原稿を国電の網棚に忘れて、とうとう出てこないんだ、すまない」とおっしゃる。お詫びの電話だったのである。私はその無責任さにカッとしたが、ここで文句を言っては、二度と『夫婦百景』には原稿を持ちこめない弱い立場である。「どうかお気になさらないでください」とにこやかに受話器をおくと、すぐ机に向かって、紛失された原稿とおなじものを書き始めた。こうなったら意地である。どんなにつまらない原稿だって、こっちは生命をしぼるような思いで書いている。ごめんなさいだけではすまさないぞと、意気込んでいた。原稿を紛失した相手の弱みにつけこんで、絶対ドラマ化させるつもりであった。一度書いたものは忘れない。二日で書きあげると、澄ました顔をして持っていった。それが、私の生まれて初めてのテレビドラマになった。プロデューサーはびっくりなさっただろうけれど、私の作戦は功を奏して、お情けをいただいたのである。【橋田壽賀子・著「優しさをすこし」(1987年、中公文庫刊)より引用】」
キー局 NTV 放送曜日 放送期間 1961/07/24~1961/07/24
放送時間 22:00-22:30 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 (夫婦百景(第168回))
主な出演 小山田宗徳南条 秋子南條 秋子)、旭  輝子小暮  瑛香西 恵太
主な脚本 (作・橋田寿賀子橋田壽賀子))
原作 (選・獅子 文六
局系列 NNN
制作会社 NTV

Tag Cloud

原稿 南条秋子 小山田宗徳 なさる プロデューサー 紛失 旭輝子 書く 夫婦 読む 小暮瑛 忘れる 澄ます 香西恵太 国電 お気 電話 書きあげる 奏す しぼる 情け 意気込む 文句 びっくり すむ 意地 きく 弱い 松竹 模様

リンクパーツ

直リンク用URL ヘルプ
引用パーツ ヘルプ


インフォメーション

クチコミ

ユーザレビュー

ドラマデータ提供