木の実ナナふんする万引き保安員（通称・万引きGメン）二階堂雪が、仕事を通して人の心とふれあい、遭遇した事件を解決していくシリーズ第14弾。今回、雪は勤務するスーパーで認知症の老女を保護したことから殺人事件と遭遇する。雪の暖かい視線のもと、孤独な老人と彼らを取り巻く人々の切ないストーリーが展開する。ある日、スーパーの保安員・雪（木の実ナナ）は店内を巡回中、商品の惣菜を買わずにその場で食べてしまっている老女に遭遇し保護する。その老女・柴山初枝（淡路恵子）は認知症だった。結局、雪は初枝を家に送っていくことにする。だが、雪が初枝の言う場所に送っていくとそこは既に人手に渡っている家だった。実は初枝は莫大な不動産資産を騙し取られ、近くの老人ホームに入居していたのだ。居合わせた人にその事を聞かされた雪が初枝を老人ホームに連れて行くと、初枝の世話をしている介護士が偶然にも雪がかつて万引きで補導したことがある真理子（遠野凪子）だと判明。雪はかつて不良だった真理子が更生しているのを知り、真理子との再会を喜ぶ。数日後、雪は真理子が男（デビット伊東）ともみ合っているところに遭遇。男は真理子を車に引きずり込もうとしていたが、雪が声をかけたため逃げ去っていく。二人のただならぬ様子を心配する雪に真理子は男が投資会社の営業マンで初枝の資産を騙し取った男・水上哲也だと説明。老人ホームの理事長・下田（かとうかずこ）が初枝に代わって財産返還の裁判を起こしたため、水上から嫌がらせされていると話す。ところがその直後、水上哲也が刺殺体で発見される。警察は水上の携帯電話の発着信記録に番号が残っていた真理子を疑うが、雪はどうしても真理子が殺人を犯すなどとは信じられない。とりあえず真理子は取調べを受けただけで一旦は警察からは解放されるが、再び警察から呼び出され事情を聞かれることになる。ところが、今度は真理子が警察に事情を聞かれている間に水上が刺されたのと同じ凶器のナイフが使用された別の殺人事件が起こる。殺されていたのは初枝の甥の洋一で、警察は真理子を疑っていたため捜査は暗礁に乗り上げる…。【以上、TBS広報資料より引用】当初は2006/03/13に「月曜ミステリー劇場」で放送予定だったが、ドラマ演出家の久世光彦氏が逝去されたことにより当日は、追悼特別番組が組まれたため、延期された。車輌：金子　幸化、アスカロケリース。撮影協力：アイワールド、特別養護老人ホーム 諏訪の森、介護付有料老人ホーム グッドケア・西東京、JALUX ライフデザイン、桐光会 調布病院、たからやフレサ 新磯野店、ひげのうし たまプラーザ店、タムラ製作所。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】