（前編…）F県F市。森の中の井戸のような穴へ黒いゴミ袋を捨てる男。…霧の山中をドライブ中の車の男女四人。事故現場らしき所を通りすぎた時に、〔ミホ〕が見たのは、血の手形が付いた車と中から出てきた自分自身の死体であった。カーナビも効かないトンネルを抜け（彼らは気付いていないが、ワンボックスカーの一番後ろの席に白い女性が座っている）、日下部ドリームキャンプ場へ到着する。管理人らしい姥婆窯の主人にキャンプ場を案内される（ここでも建物の中にいた女性が姿を消したりする）。ここは心霊スポットだということを話す〔タカシ〕。姥婆窯の主人の妻らしき女性が森の中の穴に向かって石を投げ、何かを追い払っている声が聞こえる。川の中のマネキンの足が本物に見えたり、〔コズエ〕が髪を洗う水道の水が赤くなったりしながら、夜が更けていく。その様子を森の中から何者たちかが覗いている。翌朝。森に薪を拾いに出かけた〔コズエ〕は放置されたバスを発見、入ってみるが、そこでは車内を密封して練炭で自殺を計ろうとしている一団（某宗教団体の教祖のような男もいる）の幻想を見て、血だらけの少女に遭遇する。しかし、〔ショウイチ〕がやってくると、全ては消え去る。なくなったバッグを探しに出かけた〔ミホ〕は、井戸の上に積み上げられた怪しげな石の塚にバッグが置かれているのを発見、それを持ち去る。そして、白い洋館に出くわす。その中で若い女性（姥婆窯の主人の妻？）の首吊り死体を発見する。逃げ帰る〔ミホ〕。二日目の夜になる。〔ミホ〕がバッグとともに持ち帰ったCDを聴いてみると怪音が発せられ、そのため井戸の上の石の塚が崩れ、何者かが這い上がってくる。井戸が開いていることに〔シンジ〕？が驚き叫びをあげる。（後編…）〔シンジ〕が怒って〔コズエ〕たちに石を投げてくる。森の中から怪しい人物たちが覗いている中、管理人が現われ、ケガをした〔コズエ〕の手当をしてくれるという。ロッジへ向かうがその後ろをケンパをしながら着いてくる女性の姿が。ロッジの中も怪しく、探索に出かけた〔ミホ〕と〔ショウイチ〕は浴槽の中から現われた〔シンジ〕に襲われる。部屋に残った〔コズエ〕は血だらけの自分自身に遭遇する。浴槽に沈められそうになった〔ショウイチ〕を〔タカシ〕が助ける。〔シンジ〕は宗教団体が集団自殺を行なった場所なのだと説明する。〔コズエ〕は周りにたむろする霊に導かれ、表に出ていく。谷底に管理人とともにいる〔コズエ〕を発見する。管理人夫婦は集団自殺が起こったため、キャンプ場を廃業に追いやられ、自殺したらしい。管理人夫婦も霊体だったのだ。その息子である〔シンジ〕が現われ、訪れる客を殺しては、死体をバラしてゴミ袋に入れ、井戸に捨てていたのだ。管理人夫婦の霊が現われ、〔シンジ〕に「もういい」と告げる。〔シンジ〕に石をブツける〔コズエ〕。〔シンジ〕は両親に首を絞められ、また大勢の霊に洞窟の奥へと連れ去られる。〔コズエ〕たちはその場を離れ、慌てて車でキャンプ場をあとにする。しかし、車内で〔コズエ〕は何者かが取り憑いたのか、暴れ始める。トンネル内に逃げ出した〔ショウイチ〕は車に轢かれ、〔タカシ〕は〔コズエ〕に石で頭を連打され、〔ミホ〕も襲われてしまう。車はトンネルの出口付近で止まり、血だらけの〔コズエ〕が車内から出てくる。しかし、通りかかったバイクは彼女の姿が見えないらしく、すり抜けていく。そのバイクの後ろに血だらけの女性が乗って去っていく。【以上、文・市村】協力・東京映像通信社、アクトレスワールド、新宿エコギャラリー。撮影協力・富士観光開発　鈴木彰、スウィートポーター、リゾートイン・フォレストルラブ、富士緑の休暇村、アーネスト探偵社 江里口博行、小山町フィルムコミッション。車輛協力・フダオート、森角　威之、工藤　俊作、森角　威之。衣裳協力・GAO。