海辺の町の不動産屋に現れた女・不破凡（ふわ・はん／ソニン）は、「怪しげな不動産屋」田村（渋谷正次）を相手に「一人暮らし用の部屋」を探している。そして、『メゾン』とだけ名付けられた古いアパートの「204号室」の物件案内を探し出すのだが、途端に顔色を変えた田村は『メゾン204号室』にまつわる奇怪な話を語り始めるのだった。それは二ヶ月前の話。服飾専門学校に通うアイコ（熊田曜子）が、断崖に建つ古いアパート『メゾン204号室』に入居した。だが、引っ越してきた日から異変が彼女を襲う。無断で部屋に侵入してくる双子の少女（館野友里夏、館野史津夏）と管理人（森下能幸）の奇妙な態度。さらには食器が宙に浮き、裁縫用の針が「まるで意思を持っているように」アイコに襲いかかるのだった…それから一ヶ月後、アイコの親友ナオコ（安田美沙子）が連絡の取れなくなったアイコを心配して『メゾン』にやって来る。そしてナオコは、アイコが暮らしていた204号室で見知らぬ女（大塚安里）の無残な死体を発見するのだった！　だが、田村がいくら怖がらせようとしても、凡はニコニコと聞き流して動じない。けっきょく田村は凡にいわくつきの物件『メゾン』を案内することになる。断崖の上に建つ古い洋館・メゾン。その不気味な風景を見つめた凡は、田村には気づかれぬようにこう呟いた。「ぺル・アスぺラ・アド・アストラ…あいつが戻ってきた…」【一話まで】「…この不可解な失踪事件を担当したのは、鋭い目をした女刑事・鏑木亜里（今宿麻美）と部下の刑事・沢木夕子（播田美保）と毒島卓也（藤山義将）だった。ナオコは、鏑木たちの質問に答えながら失踪したアイコの部屋を呆然と見る･･･余り布で作った奇妙な人形が夥しく吊るされたアイコの部屋。そして、そのベッドのシーツには、生々しい鮮血でつけられた「子供の手形」が残されていた･･･。その夜、ナオコは、刑事たちの目を盗み、管理人（森下能幸）の制止を振り切って204号室に入り込む。するとナオコは、そこで奇怪な幻覚を次々と見た。そしてナオコの前に、見知らぬ双子の女の子が現れた！　204号室の中から聞こえたナオコの悲鳴に驚いて駆けつけた鏑木たちは、部屋の前で黒いベールをかぶった女に遭遇する。その女はアイコによく似ていた。さらに奇怪なことに、この部屋で発見された女の死体が、司法解剖の途中に忽然と消えてしまうのだった…。それから一ヶ月。不動産屋の田村（渋谷正次）に案内されてメゾン204号室に不破凡（ソニン）が入って来た。明るい笑顔を絶やさない凡は、204号室に入った途端に顔色を変えた。「…甦った…ぺル・アスぺラ・アド・アストラ…」 【二話まで】「メゾン204号室に越してきた不破凡（ソニン）は、かつてこの部屋に住んでいた女性たちが遭遇した奇怪な事件を次々と「透視」していく。不思議な力を持った「謎の女」凡をひそかに張り込んでいる鏑木刑事（今宿麻美）たち。そして凡の正体を調べていた鏑木たちは、凡に関して「信じられないような」情報を入手するのだった･･･。【以上、番組広報資料に一部出演者名を補足。補足・練馬大根役者】各話サブタイトルは以下の通り（カッコ内はルビ）。第1話「204号室」、第2話「親友」、第3話「人魚姫」、第4話「マイ・ラブリー・ペット」、第5話「ドーリー」、第6話「赤い女」、第7話「奴（やっこ）」、第8話「アルケミスト」、第9話「クローゼットの中」、第10話「ティッシュ」、第11話「凡と天」、第12話「アイコ」、第13話「不破族」。撮影協力・ロシア雑貨「いりえのほとり」(1)-(13)、ニューテリトリー(1)-(13)、富士孝エステート(1)-(13)、安藤　早苗人形教室(5)、矢壁　彰太(8)、飾り屋(10)(11)、井上プリーツ(12)、新宿ミシン(12)、木村菓実子（木村葉実子？）(12)。放送時間変更（カッコ内は理由）…(8)→8/21（日）26:20-26:50（「上を向いて歩こう　坂本九物語」放送）、(10)→9/4（日）26:12-26:42（「完成！ドリームハウススペシャル」放送）、(11)→9/11（日）27:30-28:00（「TXN衆院選スペシャル　ザ・決断！世紀の決戦」放送）。