東京都武蔵野市桜堤2丁目1にあるサンハイツというアパートの102号室に引っ越してきた久美子。なぜか引っ越しを仕切っているオバさんがいることに気付く。彼女は大家の玉栄で、「困った時のお隣さん」がモットー。しかし、お節介が過ぎるので、久美子は迷惑だと感じる。久美子はどうやら彼氏との決別が原因で引っ越してきたらしいのだが、玉栄は自分の娘（故人らしい）が帰ってきたような気になって、やたらと面倒を見る。久美子は入社試験を受け、ほぼ内定を貰ったのだが、断られてしまう。それは、久美子の留守に会社の人間が聞き込みに来たが、玉栄が対応したことが原因らしい。そして彼氏との想い出があった電話器も捨てたはずなのだが、それが設置されていて（玉栄が取り付けた）、玉栄から電話がかかってくる。ついにキレた久美子は、玉栄の部屋に文句を言いに行く。少し言いすぎたかと思いながら部屋に戻った久美子だが、また電話がかかってくるので、怒る。しかし、どうも電話の様子がおかしいので、玉栄の部屋へ行くと玉栄が倒れている。…病院。玉栄を見舞う久美子。玉栄は久美子の荷物を見て、彼女はやはり出ていくものだと思うが、久美子は入院に必要なものを持ってきてくれたのだった。「困った時はお隣さん」と言いながら。【以上、文・市村】協力・HEART-S、Winds。