諸星光介（船越英一郎）は生まれ育った東京の下町・谷中で、いなくなったペットを捜す「捜し屋」をしている。亡くなった弟の妻・彩子（香坂みゆき）が営む喫茶店の片隅を借り、姪の直子（美波）を助手にして墓地や植木の間を捜す日々だ。幼なじみで弁護士をしている珠希（床嶋佳子）は光介の生活を心配し素行調査などの仕事を持ち込んでくるが、光介は「人のあら捜しは得意じゃない」と取り合わない。元は警察官だった光介だが、同じく警察官だった弟がある事件で自ら命を絶ったことがきっかけで退職し、捜し屋になったのだった。ある晩、光介は嵐の中で人が突き飛ばされ川に転落する様子を目撃し、ハンチング帽を拾った。ところが数日経っても死体は上がらず、光介も警察も首をひねる。そんな中、珠希の大学の先輩・元山順子（五十嵐めぐみ）の夫・健一郎（宅麻伸）が行方不明になり珠希の頼みで光介が捜すことに。国土交通省のキャリアである健一郎は典型的なエリート。模範的な家庭を守っていた順子は家庭に問題は無かったといい、同僚である神代（岡村洋一）も仕事は順調だったと言い切る。光介が健一郎の足取りを辿っていくうち、彼が場末の居酒屋に通っていたこと、その店のなじみの客が愛人だったらしいことを突きとめる。光介がその愛人のもとを訪ねると、彼女は何者かに絞め殺されていた…。【以上、TBS広報資料より引用】