元人権派の弁護士・松井正吉はビルの女性オーナーから養女を迎える手続きを依頼される。ところが女性オーナーの弟が殺されその容疑が正吉に降りかかって。松井正吉（小林桂樹）は、現役時代は人権派で鳴らした弁護士。今は地域住民の世話を焼くのを使命と心得、毎日自転車で飛び回っている。そんなある日、正吉は『万年ビル』の副社長・雨宮万吉（赤塚真人）から、「姉に養女を押し付けて財産を狙うのは止めろ」と、路上でなじられる。正吉は現役時代、万年ビルのオーナーに頼まれて顧問弁護士をしていた時期があった。そのオーナーの死亡後は、長女の節子（五十嵐めぐみ）が社長を引き継いだのだが、節子は現在病気入院中で、そこで彼女の世話をしてくれている看護婦・小宮幸子（今村恵子）を養女にしたいと、その手続きを正吉は依頼されていたのだ。数十億円といわれる雨宮家の資産を管理しているのは未だ独身の節子で、その節子が養女を迎えては、自分の取り分が減ってしまうと雨宮万吉は考えているらしかった。二人は激しく言い争い、近所の人々の注目を浴びてしまう。翌朝、近所の公園で雨宮の死体が発見された。発見者は、ジョギングを日課としているレストランの店主・沢野克己（古谷一行）だった。【テレビ朝日広報資料より引用】