都内に高価な土地を持つ老婆に女が接近し、土地の詐取転売を企んで実印の在処を聞き出す。当初放送予定は1993/03/19、金曜21:02～22:52だったが、放送予定日当日の昼になって急遽、放送中止が決定され、代替作品（『春までの祭』再放送）がオンエアされることとなった。「放送直前に容疑者の家族の関係者から「家族の気持ちを考え実名での放送に配慮してほしい」と連絡があり差し換えになった。【この項、1993/03/31付朝日新聞より引用】」「同日、毎日新聞はもうちょっと詳しい（以下、大意）関係者曰く、テレビドラマ雑誌を見たところ、事件の関係者が実名になっている。容疑者の家族には子供もいるので、その点を配慮して放送を検討してほしい。と放送前に電話があった。フジテレビは善意の一般人に迷惑がかかると考え、１９日の午後に急遽番組を差し換える事に決定した。番組は問題部分の取り直しを行うなどの措置を考えている。と発表。実録シリーズはこれまでにこの枠で１０本放送されていて、実名のものや名前を変えたものもある。と、いうことです。この事件は1995年になって逃亡中の主犯（実名・岩城滉一が演じた）と共犯の内縁の妻（実名・倍賞美津子が演じた）が逮捕され、主犯の男性はその後の裁判で2005年最高裁で死刑確定、内縁の妻はそれ以前に詐欺罪などで懲役五年の判決を受けています。当時のテレビ雑誌によるとその他の登場人物では被害者の老女と従犯でのちに主犯に殺された男性も実名でした。【この項、文・のよりん】」