浜木綿子のライフワークともいうべき、おふくろシリーズ７作目。盲学校から普通高校を受験する息子を抱えた母親の心情を、心あたたまる兄弟愛と共に描く。大須賀孝子は、盲学校に通う15歳の息子直人と二人暮らし。生後間もなく失明した直人にかかりきりで、夫誠一や長男良一にかまってやれず、10年前に姑に夫や長男と別居させられたのである。以来、孝子は一生懸命働き直人を育て、直人は元気な少年に成長した。姑の通夜で、孝子は10年ぶりに夫や長男と再会する。そこで、夫が福岡に転勤するため良一を1年間預かって面倒を見てほしいと頼まれ…。【ファミリー劇場広報資料より引用】【参考文献：小倉一郎著「みんな、いい人」（1995/07/15、太陽企画出版刊）】