迷路荘（めいろうそう）に住んでいた男が殺された。金田一が華族の異様な人間関係と密室殺人のトリックに挑む。金田一耕助（古谷一行）は、知人の篠崎（三橋達也）から「ジケンアリ」という電報を受け取った。篠崎は、闇屋から財を築いた人物で、迷路荘と呼ばれる辰人元伯爵（仲谷昇）邸を買い取り、ホテルを開業しようとしていた。また篠崎の妻・倭文子（浜木綿子）も、元は辰人の妻だったという。金田一が迷路荘におもむいた時、そこには辰人と彼の叔父に当たる天坊元子爵（伊豆肇）がいた。金田一は、奇妙な人間関係に異様な感じを抱いていた。「1950年の物語。最寄りの駅は静岡県相原駅。【この項、文：市村】」【演技者…役名（解説）】「●浜木綿子…静子（篠崎慎吾の再婚相手。古館辰人〔タツンド〕の元妻）、●古谷一行…金田一耕助（私立探偵）、●仲谷昇…古館辰人（名琅荘の持ち主だった古館家の当主。元・伯爵）、●三橋達也…篠崎慎吾（名琅荘を古館家から買い取った篠崎産業の社長。復員早々の金田一耕助が居候させてもらっていたという闇屋の親分。金田一耕助の軍隊時代の上官で軍曹だった）、●長門勇…日和（警視庁捜査一課の警部）、●千石規子…お糸（古館家のご隠居。先々代の古館家の当主・古館種人〔タネンド〕の側室だった）、●浜木綿子…静子（篠崎慎吾の再婚相手。古館辰人〔タツンド〕の元妻）、●仲谷昇…古館辰人（名琅荘の持ち主だった古館家の当主。元・伯爵）、●千石規子…お糸（古館家のご隠居。先々代の古館家の当主・古館種人〔タネンド〕の側室だった）、●伊豆肇…天坊邦武（古館辰人のおじである元・子爵）、●西沢利明…古館一人〔カズンド〕（古館家の先代。伯爵。20年前に妻と使用人の仲を疑い、妻を斬殺、逆に使用人に殺されている）、●秋谷陽子…戸田タマ子（名琅荘の女中見習い。戦争孤児）、●桑原大輔…速水譲治（篠崎の部下。5年前、上野駅の地下道で浮浪児のボス気取りだったところを篠崎慎吾に拾われた戦争孤児）、●滝沢双…尾形静馬（古館一人を殺した古館家の庭番。お糸の遠縁の男性。古館加奈子の幼なじみ）、●御道由紀子…古館加奈子（古館一人の妻。20年前、古館一人に斬殺されている。実は静子のいとこ）、●小鹿番…村田（日和の部下）、●関戸純…日和の部下、●明石勤…小山（日和の部下）。【この項、文：市村靖介】」【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（データ協力：市村靖介）】