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ドラマ 詳細データホイットマン詩「天井」より 母の履歴書

懸賞での応募作品のドラマ化で映像化された初の高橋玄洋作品ということになる。貧しさに負けることなく、大工の夫の死後、二人の子どもをかかえながらも気丈に生きた下町のカミさん・きんの明るい一生を描く。高橋玄洋のデビュー作。「わたしの最初に放送されたドラマは『母の履歴書』という単発です。懸賞の応募作品で、はじめて一部ではあっても世にみとめられたものです。余談になりますが、この時一緒に当選したのが大阪在住の藤本義一氏で、その後ある旅館でお互いにカンヅメになっていて話合い、はじめてその事がわかって「あなたが、あの時の……」と笑い合ったことでした。これは私の中にある母親像でした。母親の名前を「きん」といいます。きんは、気丈な女で貧しさに負けることなく、大工であった夫の死後、娘の仙子と息子健一を抱えて働き通してきた女性です。女性というにはあまりに縁遠い、下町のかみさんといった女です。下町あたりへいけばどこかに必ずいそうな人物--平凡で教養はないが生活から身についた知恵をもち、ガラガラだが太陽に明るく、どんな壁にぶつかってもくじけることのない腰のすわった女性です。つまり、女性としての魅力はともかく、母親としての理想像を描きたかったわけです。このきんは私自身の母ではなく、私の心の中の母親です。【この項、高橋玄洋・著「テレビドラマ作法」(1985年、三一書房刊)より引用】」なお、雑誌「上方芸能」2013年6月号掲載「藤本義一略年譜」やネット上の「藤本義一アーカイブ」などで本作の脚本を藤本義一としているものがあるが前述のような、本来の高橋玄洋氏による記述があるので誤りと思われる。本作の脚本は「高橋玄洋作品集 生きて愛して死んだ」(三一書房刊)に収録されている。【参考文献:「東京五局放送 テレビ・ドラマの記録」(「季刊テレビ研究1」(1959/07/25発行、編集人:森谷巌、みすゞ書房刊)掲載)】
キー局 MBS 放送曜日 放送期間 1959/02/28~1959/02/28
放送時間 20:30-21:00 放送回数 1 回 連続/単発 単発
主な出演 近松 良枝近松 芳江近松 麗江)、海老原響子永山 大樹
主な脚本 高橋 玄洋
主な演出 高橋 玄洋、(D:後藤 武彦)(演技指導:程島 武夫
原作 ハープトマンホイットマンハウブトマン
局系列 ANN
制作会社 新日本放送

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