芸術祭参加作品。「戦争によって、両足をもぎとられた一人の傷痍軍人の戦後史。不屈の魂をもつ男の生きざまを通して、忘れられようとしている戦争のむごさ、悲しさ、苦しさを訴える。1945年、ソ連・満州国境の冬。百万の日本軍捕虜の中から傷病兵数万が選ばれ、着の身着のままで故国日本へ送り帰されることになった。肩に負傷し、両足が重い凍傷にかかっていた小沢上等兵（加藤剛）は、やっとたどりついた陸軍病院で両足切断の手術を受けた。1947年春、小沢は復員し国立病院に入院する。【この項、毎日新聞1978/11/04付より引用】」翌年、同じ原作を植木等主演で劇場映画版が制作された。【参考文献：毎日新聞1978/11/04付】