ギャラクシー賞第24回期間選奨受賞作品。「夏目漱石の「門」を早坂暁が脚色、友を裏切った宗助と夫にそむいたお米が、世に背を向けてひっそり暮らす様子をロマンチシズムの香りゆたかに描く。宗助にはスタジオドラマ５年ぶりの加藤剛、お米にはTBS初出演の星由里子。ほかに山崎努、山内明、神山繁、荒木道子ら出演。主演の加藤剛は「明治ものをぜひ一度やってみたかった。宗助役をといわれて、計画していたソ連旅行もやめて引受けました。心理描写の多い作品で、宗助役はむずかしいのですが、明治の愛と心を演じられればと思います」と大へんな熱の入れようである。【以上、毎日新聞1973/01/12付より引用】」ギャラクシー賞の授賞理由は、「夏目漱石の原作を生かし、緊密な脚本構成と重厚にして細緻な演出により、最近のスタジオドラマにみられぬ陰影深い作品です」。堀内正美デビュー作。【役名（演技者）】宗助（加藤剛）、妻・お米（星由里子）、叔父の佐伯（永井智雄）、叔母（荒木道子）。【校正協力：だるま】