• 水色
  • 緑
  • 紫
  • オレンジ
  • 赤
  • 小
  • 中
  • 大

ドラマ 詳細データ夢二慕情(台本時タイトル…夢二 その愛(仮題))

明治末期から大正にかけて活躍した風俗画家、竹久夢二の半生のドラマ化。「とかく、きれいごとに描かれていた夢二像を、彼のさまざまな愛の葛藤の中から浮彫りにし、新しい魅力ある人間夢二を創り出す」(広報資料)というモチーフで、横光晃が「夢二恋歌」(榎木滋民)などをもとにして脚色した。第一回は夢二(竹脇無我)と絵はがき屋の若後家たまき(浜木綿子)との出会い、その愛と確執を中心に描かれる。夢二はひと目で〝男殺し〟ともいうべき彼女の奔放さのとりこになり、彼女をモデルとして制作を続けるうち、結婚する。この美人画が夢二が世に出るきっかけになるわけだが、ここでは、夢二をほんろうする浜の演技が一番面白い。たとえば、そのほんろうの模様はこうだ。結婚する前、彼女はさっさと布団を敷き、蚊帳をつって夢二を誘惑する。一緒になってからも、画壇の異端児である彼に、同世代の才能たちのうわさ話を繰り返し、彼のプライドを傷つける。気の多い夢二が他の女に心をひかれている様子を見てとっては、自分が酒屋のご用聞きに手を握られた話をする。そのたびに夢二は鼻の下を長くし、不快になり、激怒するのである。夢二の絵に、今日にまで通じる普遍性があるとして、はたしてこの妻は、夢二の力量を知っていたのだろうか。この二人はのち離婚するのだが、その点については否だというように、このドラマは描いている。ここでのたまきは、いつの世にもある、あの軽薄な、新しいものかぶれの、鼻もちならぬ女に過ぎない。浜の達者な演技に比べ、竹脇はそのほんろうのされ方、動揺つねない夢二をうまく演じているとは言い難い。ドラマはまだ、始まったばかりではあるけれども。【以上、「視聴室」(毎日新聞テレビ欄)より引用(署名:地)】本作が放送された1975年には11月に夢二役を北大路欣也が演じる映画「竹久夢二物語 恋する」も公開されており、本作出演の寺島伸枝はこちらの映画にも出演している。【役名(演技者)】竹久夢二(竹脇無我)、たまき(浜木綿子)、彦乃(萩尾みどり)、松井須磨子(夏純子)、宗治(加藤嘉)。【参考資料:webサイト「脚本データベース」(2025/06/29参照、http://db.nkac.or.jp/top.htm)、毎日新聞縮刷版】
キー局 NET 放送曜日 放送期間 1975/08/18~1975/10/06
放送時間 22:00-22:55 放送回数 8 回 連続/単発 連続
番組名 ポーラ名作劇場
主な出演 竹脇 無我(1)-(8)、浜 木綿子(1)-(8)、萩尾みどり(1)-(8)、中尾  彬(1)(3)、高津 住男(1)(3)(5)、夏  純子(1)(3)(4)、中田 喜子(2)、河原崎長一郎(2)(4)-(8)、速水  亮(2)(5)-(7)、山谷 初男(2)-(6)、石山 律雄石山 輝夫)(4)、加藤  嘉(5)-(8)、寺島 伸枝(5)-(7)、徳永れい子徳永 礼子)(8)、
主な脚本 横光  晃(1)-(8)
主なプロデューサ 須田 雄二岩永  恵青木 信也
主な演出 大村 哲夫(1)-(8)
原作 榎本 滋民「夢二恋歌」
局系列 ANN
主題歌 里見じゅん「離愁」(作詞:西沢  爽、作曲:平尾 昌晃、編曲:小谷  充)(テイチクレコード)、(挿入歌:里見じゅん「帰郷」(テイチクレコード))

Tag Cloud

竹脇無我 浜木綿子 竹久夢二 ほんろう たまき 横光晃 萩尾みどり 演技 人間夢 竹久夢二物語 宗治 松井須磨子 浮彫り きれいごと 映画 力量 新しい 敷く 須田雄二 演じる 広報資料 岩永恵 大村哲夫 酒屋 結婚 比べる 描く 激怒 つる 通じる

リンクパーツ

直リンク用URL ヘルプ
引用パーツ ヘルプ


インフォメーション

クチコミ

ユーザレビュー

ドラマデータ提供