嫁と姑、そして婚期を控えた娘と、三代にわたる女の確執をテーマにしたドラマ。「酒屋の女主人なつは、夫の死後酒屋を守ってきたが、義母のふゆとは何かと張り合い上手く行ってない。なつは一人娘に酒屋を継がせようと考えていたが、娘は作曲家の卵と家を出て結婚してしまう。娘が家を出ていってから２人っきりになった嫁と姑は、今までの意地の張り合いをやめて、仲良くすることにした。【この項、TBSチャンネル広報資料より引用】」森光子は本作で杉村春子と共演したことの感動を語っている。「この間、テレビで初めて杉村春子先生と、東芝日曜劇場の八百回記念番組にご一緒したんです。私ね、二十年近く前に、文学座へ入りたいという希望を持っていたことがあるんです。ですから、おけいこの前、緊張して、緊張して、本番の終わった日は肩がこの辺から石みたいになっちゃったんです。自分でも見直しましたけど、もうカチカチになりました。うれしくて、うれしくてね。半年ぐらい前からそれを聞かされていまして、疲れましたけど、すごく楽しかったんです。それでね杉村さんから「あなたも苦労なさったのよね、でも、花がさいてよかったわね」とおっしゃってくださったんです。思わず涙が出ちゃって…。【この項、「扇谷正造連載対談マイクはなれて」（「放送文化」（日本放送出版協会刊）1972年５月号掲載）」より引用】」なお、実際には森光子と杉村春子は本作以前にもテレビドラマで共演歴がある。