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ドラマ 詳細データ木枯し紋次郎(木枯し紋次郎(第1部)(1)、誤り…木枯らし紋次郎)

長い爪楊枝をくわえた旅烏の渡世人が主人公。「あっしにはかかわりのねえことでござんす」という主人公の台詞が流行語となった。菅原文太主演で映画化もされた。市川崑はこの時期、「渡世人」ものに凝っており、映画「股旅」も発表。この第1部は1ヶ月の間をおいて第二シリーズが放送されている。これまでテレビドラマではスタジオドラマばかりを手がけてきた市川崑がはじめてフィルム制作による「テレビ映画」を手がけたことになるが、このあたりを市川崑自身が当時、記している。「テレビ映画を手がけたのは『木枯し紋次郎』が最初です。スタジオドラマとテレビ映画を、見る側はどう区別しているのか。物語本位に見ていればたいした差を感じないのでしょうか。しかし作る側の内容の選び方、表現方法はだいぶ違う筈です。テレビ映画にかかる前に、例によって私は内外のテレビ映画を数多く見ました。研究しました。そして結論を得たことは、テレビ映画が、特に日本物は、映画の映像技法をそのまま応用しているというか、駆使しているのです。映画そのものをテレビ映画で作ろうとしている。間違いだと思いました。画面の大きさの違い。小さい画面を大きく見せようとしても駄目です。つまり、小さい画面をどう生かすかを考えた方が賢明。それから見る人の状況の違い。映画館の暗い座席で映画と対面するのではない。テレビは視聴者の自由に負っている。つまり自分があり、テレビがあるといった散文的な相関関係にある。私は画面の複雑な主体化を極力避けてみました。フレームの中の人物の配置を単純にしましたし、ショットとショットの積み重ねも平凡にと心がけました。小さな画面では平面化がかえって立体感をもつという計算です。ささいなことですが、人物を少々無理をしても正面を向かせ、つまりカメラのレンズの方を向って喋らせました。映画だと横向きであろうが後向であろうが自由にしてもかまわないのですが、テレビはそのへんが違うのではないでしょうか。たとえば、劇とニュースとの違いはありますけれども、ニュース解説者が横を向いてしゃべっているのを、カメラが正面からとって、どんどんやっていったらどういうことになるかというわけです。あれは厚かましく、正面きってカメラに向かって言っているから、説得力が一応あるわけです。ドラマもやや同じではないか。登場人物同志が勝手に対話しているのではなく、画面から見る人にも話しかけているように感じさせる。撮影の仕方も違ってくる。「紋次郎」のトップシーンですが、雨の降る田舎家の裏、紋次郎が一宿一飯の恩義で、恨みもない貸元を斬ろうとして飛び出してくる。貸元を斬るが、子分に腕を斬られる。やっと子分も仆(たお)し、自分は這いながら去ってゆく。こんな場面、映画ならロングのワンショットで演出した方が迫力もあるし、真実感も出せるわけですが、テレビだと違う。遠景のワンショットでは、それが誰だかよくわからない。雨の中だし、なにをしているのか鮮明ではない。だからワンショットですむ場面を遠景の三段のカメラワークにたよってみた。つまり最初、家から飛び出してきた紋次郎と貸元が斬り合いながらカメラの方に接近する。二人が七分身になった時に紋次郎が貸元を刺す。この時うしろに子分が迫っている。ここで次のショットになる。カメラはそのままの方向で遠景になる。子分は紋次郎を斬る。紋次郎はのけぞって子分を斬る。子分はよろめいてまたカメラの方に接近する。紋次郎が追ってくる。二人の七分身になった時、更にショットは遠景に変わる。カメラの近くに仆れている子分、その向うに仆れている貸元、紋次郎は這いながらフレーム・アウトする。こんなことになります。二人をたえずカメラの方に接近させるというのがポイントでもあるのです。考えようによっては、映画よりも贅沢かもしれません。テレビ映画のほとんどは16ミリで撮影されています。だからブラウン管に写った時、ビデオより画面がシャープでない。これも気にくわなかった。普通はレンズのしぼりをF3.5か4ぐらいらしいのを、F6から7にしぼってみました。それだけライトがよけいにいるし作業時間がかかりますが、ブラウン管の鮮明度は重要です。本当は外国のテレビ映画のように35ミリで撮影したものを16ミリに縮小すればよいのですが…。【この項、文:市川崑(「放送文化」(日本放送出版協会刊)1973年2月号より引用)】」各回のサブタイトルは以下のとおり。第1回「川留めの水は濁った」、第2回「地獄峠の雨に消える」、第3回「峠に哭いた甲州路」、第4回「女人講の闇を裂く」、第5回「童唄を雨に流せ」、第6回「大江戸の夜を走れ」、第7回「六地蔵の影を斬る」、第8回「一里塚に風を断つ」、最終回(第9回)「湯煙に月は砕けた」。
キー局 CX 放送曜日 放送期間 1972/01/01~1972/02/26
放送時間 22:30-23:26 放送回数 9 回 連続/単発 連続
番組名 市川崑劇場
主な出演 中村 敦夫(1)(2)(4)-(9)、(以下、非レギュラー小川真由美(1)、小池 朝雄(1)、植田  峻うえだ 峻)(1)、大林 丈史(1)、浜田 雄史(1)(2)、島  米八(1)、山本 一郎(1)、出水 憲司(1)、千代田進一(1)、二瓶 康一火野 正平)(1)、長沼  淳(1)、黛 康太郎(1)、山岡鋭二郎(1)(8)(9)、木治  亘(1)、園 かおる(1)、小柳 圭子(1)、宇津宮雅代宇都宮雅代…誤り)(2)、石山健二郎(2)、高橋 長英(2)、五味龍太郎(2)、藤川  準(2)、堀北 幸夫(2)、任  啓子(2)、三浦 策郎(2)、藤春  保(2)(8)、安藤仁一郎(2)、竹内 春義(2)、佐山竜一郎(2)、布目 真爾(2)、黒沢のり子(3)、原田 芳雄(3)、加藤  嘉(3)、藤村 志保(4)、大出  俊(4)、川辺 久造(4)、北川 美佳喜多川美佳)(4)、菅井 一郎(4)、寺島 勇作(4)、黒木  現(4)、伴 勇太郎(4)(7)、南條新太郎(4)、新條多久美(4)、上原 寛二(4)、森下 耕作(4)(7)、浜  伸二(4)、美樹  博(4)、新田  章(4)、佐竹 克也(4)、鎌田 知佐(4)、岡  邦子(4)、香川 美子(5)、工藤堅太郎(5)、嵯峨 善兵(5)、伊達 三郎(5)、藤岡 重慶(5)、北野 拓也(5)、山本 一郎(5)、里見  潤(5)、大杉  潤(5)、香住  巌(5)、安田 道代大楠 道代)(6)、菅 貫太郎(6)、庄司 永建庄司 永健)(6)、山本 麟一(6)、桜井 浩子(6)、守田 学哉守田  学)(6)、近江 輝子(6)、岩田  正(6)(9)、滝  譲二(6)、宍戸 大全(6)、渡辺  強(6)、佐藤  允(7)、北林 早苗(7)、小栗 一也(7)、深江 章喜(7)、早川 雄三(7)、蟹江 啓三蟹江 敬三)(7)、水上 保廣水上 保広)(7)、芝田 聡二(7)、森内 一夫(7)、原田 清子(7)、扇  千景(8)、土屋 嘉男(8)、二木てるみ(8)、川合 伸旺(8)、波田 久男(8)、不破  潤(8)、橋本  力(8)、三夏  伸(8)、小林加奈枝小林 叶江)(8)(9)、石原須磨男(8)(9)、多賀  勝(8)、四條 公彦(8)、渡辺 満男(8)、伊吹 新吾(8)(9)、吉田 晴一(8)、扇 ひろ子乗松ひろみ扇 ひろこ)(9)、岸 久美子(9)、長谷川明男(9)、井上 昭文(9)、沖  時男沖 ときお)(9)、森  章二(9)、丘  夏子(9)、松田 剛武(9)、横堀 秀勝(9)、東  悦次(9)、中村 信子(9)、(ナレーター:芥川 隆行(1)(2)(4)-(9))
主な脚本 服部  佳服部 ケイ)(1)(4)、久里子 亭和田 夏十市川  崑)(1)(3)、鴨  三七(2)(3)(5)、山田 隆之(6)-(8)、大野 靖子(クレジット表示では、「靖」は「立」扁に「靑」)(9)
主なプロデューサ 浅野 英雄(1)(2)(4)-(9)、阪根 慶一(1)(2)
主な演出 市川  崑(1)-(3)、窪川 健造(4)、池広 一夫(5)(9)、国原 俊明國原 俊明)(6)、森  一生(7)、大洲  斉大洲  齊)(8)、(監督補:亀田  佐(1)(2))(助監督:大洲  斉大洲  齊)(1)(2)(5)(6)(9)、小林 千郎(4)、島田  開(7)、遠藤 力雄(8))(殺陣:美山 晋八(1)(2)(4)-(9))(記録:土屋テル子(1)(2)、木村 恵美(4)、松田美津子(5)(6)(9)、満尾 敦子(7)、大原より子(8))
原作 笹沢 左保
局系列 FNN
制作会社 (制作:C.A.L.)
制作協力 大映京都撮影所(1)(2)(4)(5)(9)
制作 (製作主任((7)は「制作主任」と表記):岩見 清人(1)(5)(6)(9)、徳田 良雄(2)(4)(8)、稲垣 豊彦(7))
音楽 湯浅 譲二、(効果:倉嶋  暢(1)(4)-(9)、東洋音響(2))(録音:アオイスタジオ(2)、ワタベスタジオ(6)-(8))
主題歌 上条 恒彦上條 恒彦)「だれかが風の中で」(作詞:和田 夏十、作曲:小室  等、編曲:寺島 尚彦
撮影技術 墨谷 尚之(1)(2)、武田千吉郎(4)(6)、梶谷 俊男(5)(9)、宮川 一夫(7)、森田富士郎(8)、(照明:黒川 俊二(1)(4)(8)、山下礼二郎(2)(5)(9)、中岡 源権(6)、石原 喜三(7))(編集:山田  弘(1)(2)(4)-(9))(色彩計測・矢田 行男)(録音:大角 正夫(1)(2)(4)(5)(7)(9)、大橋 鉄矢(2)、大谷  巌(4)(8)、西川  潔(6))(現像:東洋現像所
ビデオ フジテレビ/ポニーキャニオン
HP
美術 西岡 善信(1)(2)(4)-(9)、加門 良一、(衣裳考証:大野 芳生(1)(2)(4)-(9))(装置:梶谷 輝男(1)、前川 喜一(2)(4)(5)(9)、河井 敬次(6)-(8))(美粧:福山 善也(1)(2)(4)-(9))(結髪:石井 ヱミ(1)(2)(4)(7)(9)((7)は、石井 エミ、と表記)、大沢 菊枝(5)(6)(8))

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