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夜の鶯(誤り…夜の鴬、夜の鷺)
本作でテレビドラマ出身の演出家が映画会社に行ってテレビ映画を演出することになったことが当時とりあげられた。「最近、映画監督のテレビドラマ演出がはやっているが、こんどは逆に、テレビドラマの演出家で映画を監督する人が現れた。NHKテレビ文芸部の畑中庸生氏で、NHKが自主制作を始めたテレビ映画の第二作『夜の鴬』のメガホンをとる。久生十蘭作の連続ラジオドラマを映画化するもので、内容は、谷川岳を舞台としたメロドラマ。連続物として2ヵ月間つごう8回分を予定している。撮影開始は7月上旬、1回放送は8月7日の予定だそうだ。畑中監督誕生のいきさつは?NHKの自主制作テレビ映画の第1作は、さる3月以来、富士山ろくでロケーションを行っている『こぐま物語』だ。30分物13回の予定で、すでに10回目まで撮影をすましている。出来上った作品は、4月17日を第1回に、毎週金曜の夜8時半から総合テレビ番組で放送している。映画の自主制作をはじめた理由は独活山(うどやま)ラジオ文芸部副部長にいわせるとこうだ。テレビドラマは、スタジオで制作したものばかりでは、変化が少なくて聴視者を十分満足さすことができない。空間的に狭い上、セットばかりを背景にするので、どうしても表現に制約が多い。そこで各民放局がやっているように、テレビ映画の放送をやりたい。しかし民放で放送しているような独立プロ制作のテレビ映画では内容的にNHKのカラーと合わないのでどうしても独自の企画で自前の制作をしたい--というわけだ。そこで1959年度から新しく自主制作をはじめることになったもので、第1回の『こぐま物語』もスタジオドラマにない特色をもとうと、舞台も富士山ろくの大自然を選んだ。しかし、第一作は慎重を期して映画の制作陣もほとんど生物映画研究所という外部のスタッフに依存した。シナリオがフリーの脚本家八木沢武孝氏、撮影助手がNHKの吉村惇氏であるほかは、監督もカメラマンも、ほとんど同研究所の人ばかり。第二回作品から監督を部内で出すようにしたのは-テレビ映画は普通の映画とは比較にならないほど画面が狭いのでこれを表現することになれているテレビの専門家を監督にした方がいい映画ができるだろうということ。もう一つはNHKの自主制作なので、できるだけ部内のスタッフでまかないたいためだという。そこで、主役の中川役にも、NHK専属タレントの小林千登勢を予定しており、同じ専属の富士真奈美、加藤博司の起用も考慮しているそうだ。脚色は民芸映画の若杉光夫氏。まだシナリオはでき上がっていないが、20日ごろには脱稿しただちにロケハン開始、7月5日ごろから撮影に入る予定だという。内容は、南極越冬隊員相良郁夫と、バーのマダム伊草陶子、アブレ娘の中川慶子をめぐる三角関係の物語だが、小林千登勢が映画に登場するのももちろん初めて。NHKでは、総合テレビの金曜夜8時半からの「映画の時間」に入れる作品は今後継続的に自主制作する方針で、監督その他のスタッフも、どんどん部内から出していくという。畑中庸生氏の話「もともと映画は好きな方で、映画監督になりたかったほどだ。だが初めての仕事なので、多少不安はある。それは、テレビだとカメラのねらえる範囲がほとんど決っているのに対し、映画だと戸外が舞台だから、どこからでもねらえることだ。あっちからもこっちからもと欲が出て、まごつくんじゃないかと気になっている。準備が遅れているので大車輪でやりたい」。【この項、朝日新聞1959/06/17付より引用】」記事中では富士真奈美の出演も想定されていた書きぶりだが、実際に出演したかは確認できていない。本作について映画評論家の荻昌弘は放送当時、語っている。「NHKテレビ演出家畑中庸生氏がはじめてテレビ劇映画『夜の鴬』を監督した。テレビ劇映画、といっても結局ふつうのテレビドラマと似たイメージ(映像)がフィルムを媒介にして同じ受像器に現れるにすぎないのだが――にもかかわらずこの放送(第一話「宗谷帰る」は8月14日夜)が私たちを期待させたのは(1)近い将来、いわゆるナマのテレビドラマは大勢としてビデオやフィルムに「定着」させられる可能性が強いだろう(2)その場合、テレビ芸術家はこれらの材料からどんな新鮮な新表現を工夫するか、その第一の実験がみられると思われたからだ。しかし、この第一回放送は、正直なところ私をかなりがっかりさせた。一言でいえば、これは映画館用劇映画の骨法で書かれた脚本を、従来のナマ・テレビ演出の定石でモンタージュし、それを三十分ぶんだけ切売りした、まあヌエみたいな存在であった。与えられた機械的特性を積極的に生かすだけの新しい創造力がどこにも見当らない。これがテレビドラマとしては邪道の、連続劇であったという企画の問題、特にこの第一話は三十分ドラマとしての統一感を全然持っていない(セリフをしゃべる人物が十五人登場して、どこに話の焦点があるのか見当もつかぬ有様であった)という脚本の問題は、ここで避けよう。この演出の弱点は、テレビカメラ以上に「現実」を空間的にも時間的にも自由に再構成し得る映画カメラの特性というものを少しも活用しなかった点につきると思われる。カメラ位置の選択にしてもカッティングにしても、もっと飛躍感をもって現実を再創造する方向で行われなければ、映画カメラを使う必然性はまったくない、ということなので、このドラマが百三十四カットとカット数だけは十分にそろえながら単調冗漫な印象を与えたのも、理由はまず映画カメラへのこのおくびょうさにあったといいたい。テレビ演出家に巧い映画を作れというのは無理な注文である。また、テレビで巧い劇場用映画を作る必要は毛頭ない。ありようはただ、折角結構な機会に恵まれた以上、もう少し細心な「テレビ映画」理論への探求心と、もう少し大胆な「テレビ映画」芸術への意欲がほしかった、ということだ。【この項、文:荻昌弘氏(朝日新聞1959/08/17付「チャンネル・ゼロ」欄より引用)】」【参考文献:川上潔・著「ブラウン管の裏側から映像美術の世界」(1987/09/10青雲書房刊)】
キー局
NHK
放送曜日
金
放送期間
1959/08/14~1959/10/02
放送時間
20:30-21:00
放送回数
8 回
連続/単発
連続
主な出演
小林千登勢
、
山内 明
、
南風 洋子
、
加藤 博司
(
成田純一郎
)、
細川ちか子
、
磯村みどり
、
芦田 伸介
、
佐野 浅夫
、
中西 妙子
、
田中 敬子
、
信 欣三
(
信 欽三
)
主な脚本
若杉 光夫
主な演出
畑中 庸生
(
内田 庸生
)
原作
久生 十蘭
(
久住 十蘭
)
局系列
NHK
制作会社
NHK
美術
川上 潔
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自主制作
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映画
0.992327
テレビ映画
0.950877
久生十蘭
0.759577
映画カメラ
0.665162
監督
0.643125
部内
0.624041
予定
0.541161
小林千登勢
0.463761
富士山ろく
0.416027
テレビドラマ
0.406658
山内明
0.371281
表現
0.360259
NHK
0.359961
こぐ
0.331393
スタッフ
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演出家
0.303987
テレビ
0.299643
狭い
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若杉光夫
0.284263
映画監督
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はじめる
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放送
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南風洋子
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与える
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舞台
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撮影
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物語
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現実
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内容
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