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ドラマ 詳細データ河内山宗俊

「ラジオ東京テレビでは毎週日曜の午後に放送している舞台中継「日曜観劇会」(後1・15-2・45)の時間に、4月から月1回、スタジオ・ドラマを出すことになった。第1回は来たる3日放送の一時間半ドラマ『河内山宗俊』。お昼や夜ならともかく、午後の時間にワイド・ドラマが登場するのは特別の記念番組を除いてはちょっと珍しい。日曜の午後1時過ぎというと、日本教育テレビを除く東京のテレビ4局が、現在いずれも舞台中継を毎週のように出している時間である。休日の午後を家庭にいてくつろぐ人たちに、ふだんあまり行けない劇場へテレビ番組で案内しようというねらいだ。しかし毎週4局も同じような番組がかち合うと、いきおいどこも劇場の選択に悩むことになる。ラジオ東京テレビ「日曜観劇会」の場合は、東京なら歌舞伎座、新橋演舞場、明治座、大阪なら新歌舞伎座、中座、名古屋なら御園座といったところがよく対象にされる。だが、毎週やっていると、出し物や役者の人気からいって、スタジオ・ドラマにした方が質のよいものが作れることもあるという。日曜午後といえばわりに聴視率のよい時間だ。スポンサーも、月に一回ぐらいは金をかけたうんとぜいたくなワイドドラマを出してもと乗り気になったので実現にふみ切ったもの。この番組の中心になるディレクターは石川甫氏。彼は岡本愛彦氏とともにラジオ東京テレビの芸術祭参加作品を毎年のように担当している人で、岡本氏が「テレビ劇場」のワイド・ドラマ(第一回は4月1日放送の『血と虹』)を担当するので、二つの一時間半ドラマの時間が期せずして「芸術祭男」同士の腕くらべになる。『河内山宗俊』は三村伸太郎、故山中貞雄両氏の原作になる映画シナリオをもとに、浅野竜鷹氏がテレビ向きに脚色したもの。もとの「河内山」はカブキ世話狂言「天衣紛上野初花」。質店上州屋の娘お藤が松江侯のめかけに強請されて困っているのを聞いた御数奇屋坊主の河内山が、にせ僧に化けて直侍といっしょに乗りこみ、娘を取りもどしたうえ大金をせしめる。帰りの玄関先で見破られたものの、河内山だけは高木小左衛門のとりはからいで無事帰るが、弟分の直侍はとり手に囲まれるという話。1936年映画化された山中貞雄監督の「河内山宗俊」は当時の虚無感を反映して落ちぶれた河内山(河原崎長一郎)やハイティーンの直侍、三千歳(直侍の恋人、原節子)が登場した。こんどのテレビによる『河内山宗俊』は山中演出のものを参考にすると石川ディレクターはいっている。配役は河内山(森繁久弥)、金子市之丞(金子信雄)、直侍(丸山明宏)、お浪(八千草薫予定)、お静(藤間紫予定)、三千歳(夏川かほる)といったところ。【この項、朝日新聞1960/03/26付より引用】」日本テレビが前日に同じ題材「河内山宗俊」を放送した。「かち合った二つの『河内山宗俊』は、はからずも「カブキ的なもの」(2日日本テレビ)と「そうでないもの」(3日ラジオ東京テレビ)との興味ある対照となり意外な収穫。【この項、朝日新聞1960/04/05付より引用】」提供:松下電器。
キー局 KR 放送曜日 放送期間 1960/04/03~1960/04/03
放送時間 13:15-15:00 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 ナショナル日曜観劇会
主な出演 森繁 久弥森繁 久彌)、霧立のぼる八千草 薫金子 信雄丸山 明宏美輪 明宏)、藤間  紫初代藤間紫)(未確認)、夏川かほる
主な脚本 浅野 竜鷹
主な演出 石川  甫
原作 三村伸太郎山中 貞雄
局系列 JNN

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