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ドラマ 詳細データシェリーの冒険

日米合作として話題となったテレビ映画だが実際にオンエアされたか不明。当時の新聞はこうとりあげていた。「日米合作テレビ映画『シェリーの冒険』見本版のロケが去る13日から東京を舞台に行われた。アメリカの映画プロデューサーであるビクター・ストルフ氏と、外画輸入の仕事をしている小松良雄氏と、日本教育テレビの三者共同制作になるもの。撮影はすでに20日に終り、近く仕上げをすませてアメリカの市場に売り出される。将来、日本のテレビ作品を海外でさばくテストケースといわれるだけにその反響が注目される。アメリカ側の制作担当者ストルフ氏は、先だってラジオ東京テレビのドラマ『虹をかける戦士』に「著作権侵害だ」と物言いをつけて話題をまいた人だ。マーガレット王女との恋で有名になったタウンゼント大佐の世界一周旅行を映画に撮ったりした経歴を持っている。氏は『虹をかけた戦士』と同じ内容の日米合作映画を、仏印を舞台に撮影するため来日したもので、『シェリーの冒険』は、それと並行して制作された。アメリカのテレビ市場に売り込むのがねらいだ。商談がまとまった際の本番用『シェリーの冒険』は、1シリーズ13回分が日本を舞台にした話になる。こんどの台本はマウリタ・ビットマン氏。『シェリーの冒険』見本版のストーリーはこうだ。アメリカ娘シェリーは、学校を卒業したので、東京に滞在している作家の父を訪ねてくる。ところが風俗習慣が違うものだから、この父娘の身の上にいろんなトラブルが相次いで起る。飛行機から降りた時花が渡されれば、私は元気でいる知らせだからと娘に約束しておいたのに、父が頼んだ花はひょんなことから娘の手に渡らない。これがつまずきの初め。さあ「パパの身の上になにか一大事でも」と心配して、シェリーのパパさがしがはじまる。そのうち二人は仏舎利の国際的な盗難事件にまきこまれ、父は犯人の一味と疑われて、とうとう娘を人質にとられるような騒ぎになる。しかし最後は再会がかなう--というお話である。シェリーには、ビットマン氏の娘で、映画の子役として活躍したこともあるシェリー・ジャクソンがなる。ことし18歳。日本側からはカメラマンの三村明氏のほか、出演者として中村哲、西田実、守屋浩らが参加している。中村は日米合作映画にはよく顔を出すし、守屋はスウィングウェストの歌手、西田は歌舞伎座渉外部に勤務している素人だがいずれも英語は達者だ。この共同制作で日本教育テレビが受け持った仕事は、スタジオの提供と日本におけるタレントのあっせん、全体の進行の世話などである。日米合作テレビ映画としては日米映画(佐生正三郎社長)とL・B・ローゼン氏が組んでさる5月に撮影を行った『オリエント・コレクト』見本版のような例があるが、日本側でテレビ局が協力したのは初めてのケースである。日本教育テレビ松岡編成局長の話「世界的にみて、テレビのショーを作ってるプロデューサーにとっては、アメリカの広大な市場が、あらゆる点で最終の目標となっている。わが国のテレビ界も、将来アメリカに販路を開拓する必要があるだろうが、こちらのスタッフだけでめくら滅法な作品を作ってみてもなかなか相手にされない。そういう意味でもいい体験になると思って、こんどの合作をやったわけだ」【この項、朝日新聞1959/07/22付より引用】」
キー局 NET 放送曜日 放送期間
放送時間 放送回数 13 回 連続/単発 連続
主な出演 シェリー・ジャクソン中村  哲西田  実守屋  浩
主な脚本 マウリタ・ビットマン
主なプロデューサ ストルフ・ビットマン
局系列 ANN
撮影技術 三村  明

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