猪狩文助（いかりや長介）と助手の夏目理恵子（原千晶）は民事裁判に珍しく取り組み、証券マン・古橋則夫（田付貴彦）の勧めた株で損害を受けた原告の森本久雄（大高洋夫）と妻の美津子（山下容莉枝）の弁護を担当していた。そんな中、ホテルのトイレで古橋が殺害され、森本が容疑者として逮捕された。古橋が殺害時に盗まれた金と、古橋と同じ血液型の血痕のついたズボンが、森本の実家から発見され、状況は不利になる一方だった。その頃、合コンに参加した理恵子は、その店のオーナー・永瀬俊紀（細川茂樹）に一目惚れし、恋に翻弄されていった。そんな理恵子の様子を心配した文助は、定宿の女将・坪内史江（田根楽子）に愚痴をこぼしながらも星川秀輝（デビット伊東）に尾行させていた。一方、森本は起訴事実を否認。その為、文助と検事の青山義信（佐戸井けん太）は真っ向から対立。法廷荒らしの文助は、古橋の上司の糸井孝男（伊藤洋三郎）を証人として出廷させた。糸井は、殺害現場に居合わせた古橋の婚約者・松川慶子（美鈴響子）と愛人関係にあったのだ。古橋に強引な株取引を暴露されては困る糸井が、口封じに殺害したと文助は推理。そんな折、理恵子は永瀬に言われるままに、レストランのオープン資金の百万円を肩代わりするのだが、その永瀬が突然に失踪。愕然とした理恵子は…。【以上、TBS広報資料より引用】「「法廷荒らし」の異名をとる老練な弁護士の活躍を描く、和久峻三原作シリーズの映像化第３作。猪狩（いかりや長介）は、株取引で損害を受けたとして証券会社を訴えた久雄・美津子夫婦（大高洋夫、山下容莉枝）の弁護を引き受けた。その最中、担当の証券マンが殺害され、久雄が容疑者として逮捕される。久雄たち夫婦は離婚調停中だったが、猪狩は、美津子から夫の無実を証明してほしいと頼まれ、後輩弁護士の理恵子（原千晶）と共に調査に乗り出す。その理恵子は実業家の永瀬（細川茂樹）に一目ぼれして、仕事が手につかない。都合の悪いことは聞こえないふりをするなど、したたかな猪狩役を、いかりやが楽しそうに演じている。また、猪狩のおかみ役・田根楽子とのかけあいが、傑作で笑える。【この項、朝日新聞2002/08/19付「試写室」より引用（署名・あ）】」番組内のタイトル表記では「法廷荒らし」との表記があるが、新聞ラテ欄ではなぜか一切、記載されていない。協力：ケイエッチケイアート、アート・ティ、アーツ、東京衣裳、共映。撮影協力：小田急　山のホテル。【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成）】