ガンに冒されながらも教壇に立つ青年教師と子どもたちの心温まる交流を描く。富士山と生徒から呼ばれる修二（三浦友和）は、西伊豆の小学校３年３組の担任。あだ名は、毎朝修二が富士山に向かって拝むことからついた。学校の集団検診で修二は二次検査の必要があると、三島の総合病院に入院させられた。検査の結果を広崎医師（高橋悦史）は膵臓に腫瘍があり、手術の必要があると告げる。だが、翌日、再婚している修二の母・三和子（奈良岡朋子）を広崎は呼び、修二がガンだとうち明ける。数日後、修二の大手術が行われた。広崎は手術は成功したという。が、偶然修二は病気がガンだという噂を聞く。当初は1988/10/01の同じ「土曜ドラマスペシャル」枠で放送する予定だったが、昭和天皇の容態が悪化したため自粛し別内容（『それぞれの旅立ち』）に差し替えた。