人気マンガ「サザエさん」の生みの親、長谷川町子と彼女に輪をかけておっちょこちょいの姉と母、一家３人の笑いと涙のずっこけ旅日記…。仕事のやり過ぎか、神経性胃炎にかかった長谷部町子（竹下景子）は、鹿児島の林田温泉で休養することにした。姉の珠子（木内みどり）と母のサダヨ（加藤治子）もいっしょだ。３人で温泉にゆっくり入り、郷土料理を味わい観光を楽しんだ。それから間もなく東京に帰った３人を、鹿児島で知りあった福田エミ（岩崎良美）が訪ねてきた。幼くして両親を亡くし、姉に育てられたエミの身の上話に、涙もろいサダヨはすっかり同情し、町子の弟子として家に入れることに決めた。ところが数日後、鹿児島からエミを訪ね浅井孝明（岡野進一郎）がやってきた。２人は結婚の約束までしていたが、孝明のほんのでき心からケンカ別れしていたのだ。しかし、孝明の熱意が伝わり２人はハワイで結婚式を挙げる運びになった。もちろんサザエさん一家の３人も同行。町子には、もうひとつの楽しみがあった。20年前に町子の才能を見出してくれ、今はハワイに住む仙三（若山富三郎）との再会だ。【以上、「ザ・テレビジョン」1988/04/08号（角川書店刊）より引用】