警視庁直属の「潜入刑事」・内海法道（時任三郎）と彼の仕事の「助っ人」・黒木達男（永島敏行）のオシャレで「あきれた」コンビが活躍するアクション刑事ドラマ。「大ヒット番組『あぶない刑事』の長所を継承すべく、同じ〝明るさ〟〝軽さ〟を基調にしたタイトルネーミングをもって登場したのが、この『あきれた刑事』である。主演は、時任三郎と永島敏行。時任分する、警視庁特別強行犯捜査課に席を置き、違法すれすれの捜査を行う〝潜入刑事〟内海法道と、永島扮する、その親友で仕事の〝助っ人〟黒木達男の痛快な活躍を描くアクション刑事ドラマで、主人公の内海が目ざすものは、犯罪の証拠、人質、盗品などの被害物件、そして犯人そのものと様々。ときには、囮となって犯罪行為そのものを現行犯で押さえるといった離れ技さえ演じることもある。また、彼は警視庁直属の刑事であるため東京全域が活躍の舞台であり、オモテ捜査で行き詰まった事件解決のため、危険がいっぱいの潜入捜査をするが、敵に正体がバレてしまっても命の保証もなく、身内の警察からも追われかねないという苛酷な職務を担っている。この孤立無援の内海の唯一無二の味方が、黒木である。彼は、ウラの世界に精通し〝ハードボイルド〟の典型といった生き方をする過去不明の謎の男で、内海からの報酬を受け捜査に多大な協力をする。しかし、その協力は黒木にとってあくまでもビジネス。報酬はきっちり受け取り、その分は仕事もしっかりやる。が、それ以上の事は一切やらないというクールさで、また女性に関しても同じようにクールな男である。【この項、「テレビジョンドラマ」（編集・発行人：齋藤耕路氏、放送映画出版刊）1988年７月号より引用】」【各回サブタイトル】第６回「贋礼狂乱」、第13話「人質はお嬢様」、第17話「同級生は危険な女」。