有名なドイツ文学者、上杉誠也の還暦祝いの席が一転、陰惨な殺人事件の現場に。女子大を卒業したばかりの美しい娘、音称に課せられた結婚の条件とからむ十億円の遺産相続。次々と起こる怪奇な殺人事件の容疑は、いずれも音称にかかっていく。音称は逃がれる術もなく自分の体を奪った謎の男、高頭五郎にすべてを賭け、事件の謎「三つ首塔」を捜しての逃亡生活を始める。すべては、音称に仕掛けられた罠なのか？警察の目をのがれて逃げる音称に向ける上杉の異常な嫉妬。最後の意外なドンデン返しにむけて、名探偵、金田一が事件の謎を解き明かしていく。【以上、ファミリー劇場広報資料より引用】好評だったこのシリーズの中でも『獄門島』と並び本作が最高傑作との声も高い。一部資料では東映製作と記載されているがこれは誤り。また一部資料では音楽・真鍋理一郎と記載されているがこれも誤り。【演技者…役名】「●古谷一行…金田一耕助（私立探偵）、●黒沢年男…高頭五郎（高頭俊作のいとこらしい）、●真野響子…宮本音禰（上杉誠也の養女。上杉誠也の妻の妹の娘。資産家・佐竹玄蔵の孫）、●佐分利信…上杉誠也（60歳。リルケの研究者である大学のドイツ文学の教授）、●米倉斉加年…佐竹建彦（宮本音禰の叔父で闇屋）、●ピーター…古坂史郎（島原明美に仕える青年。絞殺される）、●長門勇…日和（岡山県警から警視庁捜査一課へ出向してきた警部）、●小池朝雄…鬼頭庄七（佐竹由香利の父で、佐竹由香利とでいかがわしいショーを見せている）、●小松方正…志賀雷三（根岸姉妹のプロモーター。毒殺される）、●大関優子…佐竹由香利（鬼頭庄七の妻の連れ子。佐竹玄蔵の血縁者。絞殺される）、●野村昭子…かね（通称“おかねさん”。金田一耕助探偵事務所のおばさん）、●岡尚美…笠原薫（佐竹建彦が連れてくるアクロバットダンサー・ナンシー笠原）、●露原千草…品子（上杉誠也の姉）、●殿山泰司…法然（三つ首塔を守る僧侶）、●三原葉子…島原明美（佐竹玄蔵の血縁者でBAR“ボンボン”のホステス。刺殺される）、●早川保…等々力（警視庁捜査一課の刑事）、●川上夏代…上杉家の婆や、●加藤和夫…黒川（弁護士）、●沖順一郎…岩下三五郎（金田一耕助の知人である同業者）？、●有馬昌彦…上杉誠也の還暦祝賀パーティーの来賓、●草薙良一…高頭俊作（宮本音禰の許嫁らしいが殺される）、●野辺靖夫…竹内大貳（佐竹玄蔵に殺された男）？、●水谷純子…上杉誠也教授の還暦を祝う会の受付？、●門脇三郎…高頭省三（佐竹玄蔵の罪を着せられ斬首された男。俊作の祖父）？、●立石凉子…宮本音禰と一緒に音楽会“ハイドンの夕べ”を鑑賞する友人、●若林敦子…根岸蝶子（佐竹玄蔵の血縁者で金粉ショーのダンサー・ヘレン根岸？。刺殺される）？、●根岸加代子…根岸花子（佐竹玄蔵の血縁者で金粉ショーのダンサー・メリー根岸？。毒殺される）？、●牧トモコ…笠原操（笠原薫の妹で毒殺されるダンサー）？、●牧野和子…BAR“ボンボン”のマダム？、●飯田紅子…BAR“ボンボン”で進駐軍の兵士に売春しているホステス、●大坪絹子…BAR“ボンボン”のホステス？、●門馬勝美…BAR“ボンボン”のホステス？、●ウィリー・ドーシー…BAR“ボンボン”にいる進駐軍の兵士。【この項、文：市村】」【出典：ドラマ本体のクレジット表示より採録（採録：古崎康成、データ協力：市村）】