天才作曲家の名をほしいままに、上条達也はヒット曲を続々と世に送り出し音楽界に君臨していた。しかし実は曲のすべてが八代進という陰の作曲家の手によるものだった。八代は利用されるだけの生活の鬱積から上条への復讐を考えはじめていたが、そんな折、上条の妹が留学を終えパリから日本に帰ってくる。復讐に利用しようと八代は彼女に接近していくが…。【以上、ホームドラマチャンネル広報資料より引用】。追いつめられた者の異常心理を描いた内外の名作を描く『サスペンスシリーズ』（1973/04/06～1973/09/28、全25回）の中の一本。シリーズ10作目『殺人大百科　手作りの棺』まではMBSの自社制作で主として東京のスタジオでVTR収録されたが、視聴率的に不振だったことから本作を含む残りの５作品は外部組織によりフィルム制作されたという。