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ドラマ 詳細データあひるの学校

古風で頑固な航空工学の権威の父親・三津田俊彦(芦田伸介)と、現代的な3人の結婚適齢期の娘(十朱幸代、加賀まりこ、津田京子)が、現実の中で明るく生きて行く姿を描く。実生活でも子煩悩で有名な芦田は、劇中、千鶴子(十朱幸代)と六助(川地民夫)の挙式シーンで、泣き出さんばかりの表情。それにつられて十朱が涙をこぼす名シーンが有名。「週刊文春」誌が企画した記事「私が泣いたテレビドラマ」で作家・北村薫氏が本作を挙げ、以下のように語っている。「父親と三人の娘の、特に次女との葛藤を描いたドラマです。死んだ母親似の長女は父親の愛を当然のものとして甘え、遠慮なく自分の気持ちを出せる。加賀まりこ演じる次女は、愛されていないと自覚して鬱屈を抱え、父に対する思いをストレートに表現できないでいる。そういう設定が、胸に迫ってきました。自分の感情を素直に吐露できない人間の悲しみ、屈折した愛なんだけど、そういう表現しかできない人間の姿が、たまらなかった。私も持って回ったところのある人間なものですから、心情的にだぶるところがあったんですね。【この項、「週刊文春」2006/01/05-12特大号より引用】」このような好意的な批評が寄せられていたが倉本聰は本作の出来に不満だったようで、放送の翌年、「シナリオ」誌の座談会で本作とおぼしき作品の制作経緯についての憤懣を語っている。「あれは企画自体ぼくが持ち込んだものなんだ。去年の十一月から企画サイドで延々と検討して、今年の六月にやっとプロデューサーだけ決まった。その間なんども合宿して、オヤジを破天荒なオヤジにしようとか、具体的な設定がだいぶかたまっていたんだけど、いざプロデューサーが決まって制作に入る直前に、全部くずされちゃった。ということは、半年かかって練りあげた構想が、ある一人の権威者が現れて、「俺は今までに何本もホームドラマをやったけど、それでは当たらないよ」といった、そのひと言で全部ガタガタにされちゃう。だけど、ぼくとしてはもう降りるに降りられないところまできていたんだ。【この項、「シナリオ」(シナリオ作家協会刊)1969年1月号より引用】」【参考文献:「一片の雲・森繁久彌随筆集」(1979/03/31初版、ちはら書房刊)】
キー局 NHK GTV 放送曜日 放送期間 1968/10/29~1969/09/30
放送時間 20:00-21:00 放送回数 連続/単発 連続
主な出演 芦田 伸介十朱 幸代加賀まりこ津田 京子川地 民夫寺尾  聡寺尾  聰)、市原 悦子小橋 玲子八代  悠佐々木 剛)、阿部  徹金子 信雄織賀 邦江三国 一朗若林 映子古今亭志ん朝(69/07/01)、森繁 久彌森繁 久弥)、
主な脚本 阪田 寛夫坂田 寛夫)、倉本  聰倉本  聡
主な演出 中山 三雄大原  誠篠原 篤彦(69/07/01)、
原作 阿川 弘之「あひる飛びなさい」
局系列 NHK
制作会社 NHK

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