本作放送中に主演の青島幸男は参議院選挙に無所属で立候補、120万票を獲得して、石原慎太郎に次ぎ２位で当選し降板。二代目は古今亭志ん馬、三代目に高松しげおが意地悪ばあさんを演じた。当初、企画はTBSに持ち込まれたが頓挫。YTVで放送されることに。1968/03/26まで火曜22:00-22:30に放送。その後、1968/04/04から木曜19:00-19:30に移行した。一部資料では放送終了が、1968/09/25と記載されている。「1967/10/31は、吉田茂元首相の国葬の日で、日本民間放送連盟から娯楽番組の自粛が通達された。各局が追悼番組を編成するなか、勇敢にも放送を強行したのが、日本テレビの『意地悪ばあさん』である。９月からスタートしたばかりではりきっていたスタッフが、放送中止のお達しを拒否したのだが、そこではたと困ったのがサブ・タイトル。たまたまその日放送予定だったのは、「地獄へ行きたいの巻」だったのだ。それでなくても局の上のほうから圧力をかけられ、スタッフのクビをかけての放映である。そのうえ「地獄へ行きたいの巻」では、いかにもタイミングが悪すぎる。しかたなく「いじわる交通戦争」にタイトルを変更した。ひやひやものの放送だったが、この日の視聴者にとって、『意地悪ばあさん』はまさに砂漠のオアシス。これがきっかけでファンが増え、いちやく人気番組になったのだった。【この項、暮らしの達人研究班編「悪魔のテレビ講座」（1992年、青春出版社刊）より引用】」放送回のうち、第59回は再放送のため、実際の新作のみの回数では全103回。青野暉の監督担当回は以下のとおり。「赤ちゃん騒動」「くたばれマイカー族」「拍手喝采」「漫画は敵です」「女一匹」「婆さんの子守歌」「平和なんか大っ嫌い」「ガッチリ（脚本も担当）」「無責任追放」「強化訓練（脚本も担当）」「公明選挙」「家付きコブ付きばばあ付き」「地獄へゆきたい（脚本も担当）」「逃げろ（脚本も担当）」「オールぶっ壊し（脚本も担当）」「続オールぶっ壊し（脚本も担当）」「大往生」「有名病（脚本も担当）」「人は悪るかない」「人の倖せはぶっ壊せ（脚本も担当）」「男なら（脚本も担当）」「続男なら（脚本も担当）」「マルヒ訓練（脚本も担当）」「金さえあれば」「続金さえあれば」「ズッコケ正月」「恋の季節（脚本も担当）」「続恋の季節（脚本も担当）」「ヤングパワー」「男をやめたい（脚本も担当）」「立山賛歌（脚本も担当）」「越中富山（脚本も担当）」「値上げ大賛成」「ハダカに帰れ（脚本も担当）」「ショック・ショック・ショック」。提供：浅田飴、金鳥。【サブタイトル】第４回「にたりの巻」、第11回「ラブレターの巻」、第19回「ばあさんの子守の巻」、第24回「女ごころの巻」、第27回「ガッチリの巻」、第30回「くたばれマイカー族の巻」（台本表記より）、第47回「金の卵の巻」、第89回「金さえあればの巻（台本時）」、第90回「あゝ三千万円の巻（台本時…続・金さえあればの巻」、第102回「スクラップO-O-Oh!の巻（台本時）」。【役名（演技者）】波多野たつ（青島幸男、古今亭志ん馬、高松しげお）、波多野平四郎（佐藤英夫）、波多野良子（姫ゆり子）、波多野よしお（杉山直）、青木真一（なべ・おさみ）、万年浪夫［下宿人］（砂川啓介）、磯野令子（小川知子）、とん子（藤田みどり）。【参考資料：webサイト「Yahoo!オークション」出品台本の書影、WEBサイト「日本映画監督協会」の「青野暉」氏の項目（2019/11/26閲覧、http://www.dgj.or.jp/members/?id=4）、webサイト「脚本データベース」（2023/10/29参照、http://db.nkac.or.jp/top.htm）】