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1月の放送開始以来、平均視聴率が毎回、30%超を記録していたドラマ『HERO』(CX)が、去る19日に終了しました。最終回でも36.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したことが21日明らかになり、これで11回連続で30%を超えたことになります。ビデオリサーチが現在の測定方法を開始した1977年9月以降、11回連続で30%(関東地区)を超えた民放連続ドラマ・一般劇はこれまでになく、新記録を達成したことになります。 これまでの民放連続ドラマ一般劇の視聴率記録では、1980年の『熱中時代(2)』(NTV)が第1回目から3週連続の30%超を記録。また、1979年の『熱中時代(1)』(NTV)は、放送途中の2月2日放送分から最終回まで9週連続で30%超を記録し、これらが最高記録となっていました。今回の『HERO』の視聴率はこれらの記録を塗り替えるものとなりました。 さらに、全話をトータルした平均視聴率でも34.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、昨年、一般劇(放送回数10回以上)でその記録を塗り替えたばかりの『ビューティフル・ライフ』(TBS)の記録32.3%(同)を塗り替えました(※)。ただ、最高視聴率では、『ビューティフル・ライフ』が最終回で記録した41.3%をしのぐことはなく、第8話と最終回で記録した36.8%が歴代4位となりました。 また、『HERO』の瞬間最高視聴率では、最終回のラスト場面が放送された22時9分に40.6%を記録したものが最高となりました。 今回のドラマ『HERO』は、これまで主演ドラマが軒並み高視聴率を記録している木村拓哉主演であること、また、今回の共演・松たか子が、以前木村拓哉と共演した『ラブジェネレーション』(CX)でその時点の視聴率記録をうち立てているという実績もあり、開始前から視聴率面でも期待が寄せられていました。しかし、昨年12月に木村拓哉が結婚したこと、『HERO』の内容がこれまでラブストーリーで実績を重ねてきた木村主演作品とは肌合いの違うものであったこと、などから一部には危惧する声もありました。しかし、結果的にこの心配は杞憂に終わりました。 フジテレビは一昨年春に木村拓哉主演の連続ドラマを企画したものの、脚本を担当した野島伸司の突然の内容変更に木村拓哉が出演を見送り、その後、TBSで木村拓哉が主演した『ビューティフルライフ』が記録的な高視聴率を記録していました。それだけに今回の木村拓哉主演のドラマ制作はフジテレビにとって長年待ちに待ったもので、それが期待通りの高視聴率を記録したことになります。
(ビデオリサーチ調べ、関東地区) また、フジテレビの月曜21時枠は、ドラマ王国・フジテレビのドラマ枠の中でも看板ともいえる枠であり、「月9(ゲツク)」という略称で呼ばれるようになり、局としても力を入れてきた枠でした。ところがここ1〜2年はこの枠でのヒットが乏しく、そのことがドラマ人気に陰りが出ているという指摘の一要因となっていました。 こうした記録的な高視聴率に同局が『HERO』のスペシャルドラマ化や劇場映画化を検討しているとの報道が出ています。 (※)放送回数10回以上の連続ドラマ・一般劇における平均視聴率歴代1位。なお、『積木くずし』(1983、TBS)は平均視聴率35.7%を記録していますが、放送回数が7回のため対象外となっています。 |
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