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  • 2001年3月4日
    日本テレビ、連ドラ強化めざしフジテレビ・岩本仁志氏と契約
     『白線流し』など演出
 ドラマ『君といた夏』『白線流し』『ナースのお仕事』『救命病棟24時』などの演出で知られるフジテレビの岩本仁志氏が3月をもって同社を退職し、日本テレビとドラマ部門の「年度契約社員」として契約することが明らかになりました。

 岩本仁志氏は1989年フジテレビ入社。現在36歳。入社後は一貫して第一制作部に所属し、ドラマ演出で活躍されていました。ところが昨年7月、ローカル営業部への異動が発令され、ドラマ制作から遠ざかることになりました。その後、昨年暮れあたりから日本テレビサイドから打診


フジテレビ(東京・港区)

があり、今回の結論に至った模様です。

 これまでのドラマ制作者の移籍としては、テレビ局開局当初に後発で開局した民放局が先行していたNHKや民放から人材を引き抜く事例があったほか、「ドラマのTBS」といわれるほどドラマ制作の層が厚かったTBSを中心に演出、技術スタッフが外部に流出する事例がありました。また、最近では1993年にドラマ強化を目指していたテレビ朝日が木下プロダクションで活躍していた松本健氏を採用した事例などがあります。しかし、今回のようなキー局間でのドラマ制作者の「引き抜き」は最近では異例となります。

 日本テレビは数年前から機構改革に取り組んでおり、現場への権限委譲、能力給を取り入れた新人事評価制度(NEWS2000)、新卒社員の制作職への年俸制採用など新たな施策を続々と打ち出しており、昨秋の雑誌インタビューでも同社役員が「キー局間の引き抜きが間もなく始まるだろう」(月刊誌「創」)と語っており、今回の「移籍」がこの「キー局間の引き抜き」を活発化させる可能性を秘めています。

 日本テレビは、民放間の視聴率競争で首位を独走しているものの、この1月にはじまった日本テレビ系の連続ドラマ2本が一桁台の視聴率で回数短縮が決まるなど、依然としてドラマ部門が不調状態であるとの認識を局が持っている模様で連続ドラマ強化が焦眉の急となっていました。一方のフジテレビはドラマ王国といわれるほどドラマ制作者の層が厚く、ドラマ制作者の若返りと他部門の強化、人材の活性化を図る必要があり、岩本氏の他部門異動を図ったと考えられますが、今後もフジテレビを中心にドラマ制作に長けた人材が他社に「引き抜かれる」ことが珍しくなくなる可能性もあります。

 

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