戦後の混乱期を美しく力強く生きようとする主人公・春樹と真知子の姿を、北は北海道から南は九州まで、美しい全国有名観光地を背景に描いていったドラマ。真知子役は、コンテストで3500人の中から選ばれた新人・萩玲子。今回のドラマ化では、原作に忠実にロケーションをするため製作期間にたっぷりと余裕を持たせた。11月初旬の北海道ロケでクランク・インして、青森県浅虫温泉、佐渡島、水上温泉、伊豆熱川温泉、和歌山県白浜温泉でのロケを決行した。呼びものの数寄屋橋シーンは、国際放映の第三ステージに大がかりなセットを組んで復元したが、デザイナーが古い写真集十数冊を参考にして作ったもので、のべ80人の大工が３日がかりで組み立てにあたった。なお、その費用は当時で250万円。ちなみにヒロインの着る和服はすべて京都西陣だった。【以上、「日テレドラマ半世紀」（2005年、日本テレビ刊）より引用】なお前記文では萩玲子が新人と記されているが実際には元日活のニューフェース・辻野房子が改名した者で新人ではない。【データ協力：なち】【参考資料：WEBサイト「国際放映」（2020/03/15閲覧、https://www.kokusaihoei.co.jp/database/tv/index.html）、書籍「劇団ひまわり30周年史」（1981/09/22発行、発行所：株式会社劇団ひまわり）】