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ドラマ 詳細データおはなはん

第4回久保田万太郎賞受賞(脚本:小野田勇)対象作品。「明るくお茶目なヒロインのはなが、夫と死別し2人のこどもを抱えながら、さまざまな苦難を乗り越えて明治から昭和を生き抜く一代記。当時新人だった樫山文枝のかわいらしさもさることながら、夫となる速水謙太郎中尉が人力車に乗ってやってきたシーンから、速水役の高橋幸治の人気が沸騰。速水は演習中に病死するが、視聴者から多数の助命嘆願の手紙が寄せられた。関東地区で平均視聴率45.8%を記録する超人気ドラマとなった。【この項、早稲田大学演劇博物館開催「大テレビドラマ博覧会」(2017/05/13-08/06開催)での説明文より引用、一部修正】」本作に至るまでの連続テレビ小説は「テレビ小説」の「小説」というネーミングに忠実に文学作品そのものの「朗読」的なナレーションが前面に出てそこに映像を付加するという朗読的なドラマで、扱われる舞台もホームドラマ的な色彩が強かったが、本作では一転して「小説」的要素よりもドラマとしての面白さを強調する路線に転換、成功を収めた。この結果、以後はこの「おはなはん」路線が連続テレビ小説の基本路線となっていく。俳優座養成所2年生だった樫山文枝を主人公のおはなはん役に抜擢。一躍人気をえて記録的ヒットをとげる。本作のヒットにより以降、「連続テレビ小説」が新人女優の登龍門のようにいわれることとなる。明治から昭和までを生き抜くおはなはんだけに、舞台も日本各地を転々とし、現地ロケも多用。東京周辺をはじめ、四国・松山や大洲、鹿児島や青森県弘前まで、南は九州から東北まで各地でロケを敢行し、番組人気も相まって各所で黒山の人だかりとなった。「婦人画報」に載った元新聞記者・林謙一氏の数ページのエッセーをもとにドラマ化。もともとは1962年に放送されその年の芸術祭奨励賞を受賞した単発ドラマ「おはなはん一代記」をもとに連ドラ化したもの。放送当時芸能局長だった坂本朝一氏の著書「放送つれづれ草」(1991年、東京新聞出版局刊)によると、おはなはん役には、当初、元の単発ドラマの際にこの役を演じた森光子があたることに内定していたが森光子が病気入院し長期出演は困難となったため急遽、新人を起用することになったという。それでも当時の新聞等によれば放送開始三ヵ月まで時点でもヒロインの後半生は樫山文枝から森光子に交代するというリレーで演じる線も捨てていなかった。舞台となった愛媛県大洲市には駅前におはなはんのブロンズ像がつくられ、放送途中で同市で行われた本作のロケではブラスバンドや警察の先導によるパレードが行われるなど華々しい歓迎ぶりだったという。今も大洲市には本作にちなんだ通り、「おはなはん通り」があり、途中の休憩所では本作の名場面のパネルや資料などを展示している。なお、原作では、おはなはんは徳島生まれだが、徳島は戦災で昔の面影がないという理由で大洲に変更されたという。後年、佐藤栄作首相夫人が、「おはなはん」が結婚する医者は私の親戚がモデル」と発言したがこれは違っていて、まったくの創作だと脚本の小野田勇氏は語っている。ドラマ内の台詞「(駅の裏が)柄の悪い、怖いところでしてなァ」が差別的だと人権擁護団体から批判が寄せられた。【役名(演技者)】浅尾[速水]はな(樫山文枝)、夫・速水謙太郎(高橋幸治)、細倉亀吉(大辻伺郎)、謙一郎(津川雅彦)、父・平造(中村俊一)、おじいちゃん(花沢徳衛)、亀吉の妻・おとく(野村昭子)、大作(露口茂)、叔母・よし(木村俊恵)、早川紀代(長谷川澄子)、道で会った学生(松島滋広)、江島好江(香川久美子)、鈴木秋子(鈴木弘子)、永井とみ(加藤澄江)、校長(石島房太郎)、教頭(中江隆介)、教師(高木均)、写真屋(落合義雄)、大作の友人・造り酒屋の若主人(井上真樹夫)。【校正協力:みんみん、keiko】【参考資料:webサイト「NHKアーカイブス」(2019/10/18閲覧、https://www.nhk.or.jp/archives/)、雑誌「グラフNHK」(財団法人NHKサービスセンター発行)1966年6月15日号、webサイト「希楽星」内の「中澤敦子」プロフィール(2022/01/09参照、http://www.kira-boshi.com/prof-nakazawa_atuko.html)、書籍「劇団ひまわり30周年史」(1981/09/22発行、発行所:株式会社劇団ひまわり)、読売新聞テレビ欄(1966/01/19付記事)、webサイト「NHKクロニクル」(2023/04/08参照、http://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/)、ツイッターアカウント「井上真樹夫Maquio Inoue=伊能絵巻Emaqui Inou公式」(@InoueMaquio)氏のツイート(2023/11/01参照、https://twitter.com/InoueMaquio/status/1104909044748152832)】
キー局 NHK 放送曜日 月~土 放送期間 1966/04/04~1967/04/01
放送時間 08:15-08:30 放送回数 310 回 連続/単発 連続
番組名 連続テレビ小説(6作目)
主な出演 樫山 文枝(1)(82)(88)(208)、高橋 幸治水谷八重子大辻 伺郎(82)、小川真由美津川 雅彦(88)(66/11/14)-(208)、中村 俊一(1)、花沢 徳衛川口 敦子野村 昭子(82)(88)、宮脇 康之宮脇  健)、江守  徹市原 悦子露口  茂長山 藍子加藤 治子近藤 洋介殿山 泰治殿山 泰司)、加藤  嘉夏川 静枝戸浦 六宏蜷川 幸雄鈴木 光枝佐々木 愛加藤  武荒木 道子久米  明巌 金四郎巖 金四郎)、天草 四郎岡田 英次三遊亭円生二木てるみ中村 伸郎井川比佐志大滝 秀治文野 朋子井上 昭文柳谷  寛木村 俊恵(1)、小山 源喜北条真記子本郷  淳花柳 喜章夏川大二郎生井 健夫小林 哲子田島 義文武藤 英司長谷川哲夫原   泉小峰千代子一戸  宏石川  登美川陽一郎岡村 文子楠田  薫勝間 典子嵯峨 善兵浮田佐武郎浮田左武郎)、森塚  敏和沢 昌治桜 むつ子松下佐稚子冨田 恵子富田 恵子)、西田 昭市清水 一郎横井  徹渡辺  篤横森  久荒木 玉枝茅島 成美小川 吉信設楽 幸嗣福田 秀実矢代 京子コニー・ウィリアムソン御園 悦子大森 芳夫寺田  誠菅井 きん水島  晋長谷川澄子(1)、松島 滋広(1)、香川久美子(1)、鈴木 弘子(1)(126)、加藤 澄江(1)、石島房太郎(1)、中江 隆介(1)、高木  均(1)、落合 義雄(1)、橋本 晴子(40)、桝谷 一政枡谷 一政)(82)(88)、松井 博子(82)、井上 和行(88)、真屋 順子(208)、成瀬 昌彦(208)、三木 弘子(208)、伊藤 弘子小金井宣夫中澤 敦子中村 光雄飫富 淳子井上真樹夫、(語り手:永井 智雄(1)(208)、)
主な脚本 (作:小野田 勇(1)(208))
主な演出 松井 恒男(1)、岸田 利彦田中 昭男齊藤  曉齊藤  暁斉藤  暁斎藤  暁)、古閑三千郎
原作 (林  謙一:作・同名随筆より
局系列 NHK
制作会社 NHK
制作 古閑三千郎
音楽 小川 寛興、(演奏:アンサンブル・ミニュイ)(効果:高橋 美紀
撮影技術 (技術:原  健一
ビデオ NHKソフトウェア(総集編)
美術 小川 和夫、(タイトルさしえ:風間  完

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