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ドラマ 詳細データおかあさん(お母さん)(2)(第276回)冬の魚たち

オール中継のドラマ。演出の吉川正澄は制作経緯を語っている。「1965年に、石川甫さんが特別制作部というのをつくって、翌年から朝ワイドの『おはようにっぽん』というのをはじめた。僕もそこに配属されたんだけど、その時に、丁度チビ中(小さい中継車)というのができていた。これがテレビマンユニオン結成の「発想」のきっかけのひとつなんだよね。それまで中継車というと、ばかでかくて。スタジオの中から外へ出ようという発想は、少し後になってから、「書を捨てよ街へ出よう」と寺山修司が言い出したのだけれども、同じような発想を僕らはしていて。ドラマをスタジオじゃなくて野外で作ろうとした。当時「ロケ」というとフィルムで作っていたのを、ビデオで、よりヴィヴィッドな画像で作ろうという発想ですね。だけど手持ちのビデオカメラなどというのは当時無いから、ビデオで作ろうと思えば、ばかでかい中継車と出掛けていかなければならなかった。それで、僕が『お母さん』で、何本目かにオール中継のドラマというのを作ったんですよ。これは早坂暁さんが書いたんだけど、『冬の魚たち』。あれは七尾伶子さんと左時枝さんで、九十九里浜に中継車を全く移動させないでよい設定を作って、そこの漁師の家を一軒借りて、完全にスタジオを全く使わないで、その漁師の家と、その前の海辺と、それから漁師の家のお風呂場と、その三カ所だけで作った。単純に九十九里浜の漁師の一日のドキュメンタリーみたいなもので、その中に役者達を一緒に放り込んだドラマを作った。本のストーリーは殆ど何もないようだったけど。ともかくスタジオを飛び出そうというのも一つの運動だったんですよ、その頃の。つまり当初の映画の創作方法をそのままビデオに置き換えただけという、古い過去を引きずった制作方法を何らか、まず方法論の方から変革したかったんだね。【この項、「テレビマンユニオン史 1970-2005」(2005/02/25、テレビマンユニオン刊)より引用】提供:中外製薬。
キー局 TBS 放送曜日 放送期間 1965/02/25~1965/02/25
放送時間 21:00-21:30 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 (おかあさん(お母さん)(2)(第276回))
主な出演 額村多美子左  時枝)、七尾 伶子寺田  農梅津  栄梅津  榮)、西塔 通代飯泉 千栄
主な脚本 (作・早坂  暁早坂  曉))
主な演出 吉川 正澄
局系列 JNN
制作会社 TBS

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