今夜は川端康成原作の「古都」を成沢昌茂脚色で一時間半にわたっておくる。千重子は、中京にある呉服問屋のひとり娘。商人というよりは芸術家はだしの父、そして母親にかわいがられ、何不自由なく暮らしている。しかし千重子は、ほんとうは自分が捨て子であるということに気づいていた。たまたま祇園祭りでにぎわっている御旅所の前で、千重子は自分そっくりの娘、苗子に会った。苗子は、村で丸太をみがいている孤児だが、実は彼女とふたごで、捨てられたのが姉の千重子だった。【以上、読売新聞1964/03/20付テレビ欄より引用】【役名（演技者）】千重子／苗子［二役］（小林千登勢）、大友秀男（津川雅彦）、水木竜助（渡辺文雄）、真一（花ノ本寿）、太吉郎（中村鴈治郎）、しげ（万代峰子）。【参考文献：川上潔・著「ブラウン管の裏側から映像美術の世界」（1987/09/10青雲書房刊）、読売新聞テレビ欄、webサイト「NHKクロニクル」（2023/07/22参照、http://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/）】