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ドラマ 詳細データ芸術祭参加作品 夏

1963年度(第18回)芸術祭奨励賞受賞作品。大学入試に失敗し、目下浪人中の河合四郎(石立鉄男)は、外房にある小さな漁師町で酒屋を営む庄太郎(織田政雄)としげ(清洲すみ子)の次男坊。戦前は村でもひとかどの地主だった庄太郎は、農地開放のときに自家耕作地まで小作人にやってしまった善人である。家のために進学を断念し、若くして商売の道に入った兄・一郎(森幹太)はスーパーマーケットの支配人として腕を振るっているが、自分が果せなかった大学進学の夢を弟・四郎に託している。しかし、四郎は進学よりも好きな機械いじりをしたかった。そんな彼のこころの拠り所は高校時代の同級生で四郎の店の手伝いをしている田村光子(吉村実子)だった。二人はお互いにほのかな想いを寄せ合っている…。一人の平凡な青年がひと夏の間に恋愛、進学問題、身近な人間の生死などをとおして複雑な社会の中で人間らしく生きようとする姿を描く。【以上、チャンネルNECOサイト記事より引用】。石立鉄男はこのドラマで共演した吉村実子と結婚(のちに離婚)。後年、吉村実子は本作での石立鉄男との出会いを綴っている。「私が鉄男さんとはじめて会ったのは、1963年のこと――河田町にあった頃のフジテレビの地下のリハーサル室だった。映画「豚と軍艦」の山内久さんがシナリオを書いた縁で、『夏』というドラマに出演させていただくことになったのだ。顔合わせにあらわれた彼は、よれよれのTシャツに短パン、ビーチサンダルというとんでもない恰好だった。鉄男さんは横須賀生まれの横須賀育ちで、当時は加山雄三さんの『若大将シリーズ』が大人気だったから海のナイスガイのつもりだったかも知れないが、とても初対面の人と会う恰好ではなかった。鉄男さんは後に「花の十三期生」と言われるようになる俳優座養成所の期待の星のひとりだったが、そんなことを知らない私はただ、「うわっ、だらしない! なにこの人……」と思っただけだった。こんなだらしくなくて汚らしそうな人と共演するなんて嫌だなと思ったが、その印象は本読みが始まり、鉄男さんが一言台詞を口にした途端消えた。台本に刻まれた台詞が、彼の口から発せられると命を吹き込まれたように私の耳元で踊るのを感じたのだ。「すごい!」当時、すでに私は女優として「豚と軍艦」「にっぽん昆虫記」などに出演を果たしていた。つまり、メジャーでのキャリアなら鉄男さんよりも私の方がはるか上だった。でも、それは単に幸運だっただけで、演技のことなど何も判らないまま女優と呼ばれていたのだということを彼の最初の台詞で思い知らされた――私は、彼の才能に惹かれた。鉄男さんが私を好きになった理由はどうあれ、とにかく強引な人だったので、押し切られるかたちでそれから間もなくして付き合いがはじまった。【この項、文:吉村実子氏(「初めて語る石立鉄男との別離」(「文藝春秋」2012年5月号掲載)より引用)】」【異説】放送ライブラリーのデータベース資料によると1964/01/11放送と記載されているがこれは芸術祭奨励賞受賞を記念して同じ枠で再放送された際の放送日時であり初放送の日時ではない。【参考資料:webサイト「劇団文化座」公式サイト/俳優紹介/遠藤慎子(2021/09/19参照、http://www.bunkaza.com/mainpage/actress/endos.html)】
キー局 CX 放送曜日 放送期間 1963/11/16~1963/11/16
放送時間 22:00-23:30 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 夜の十時劇場
主な出演 石立 鉄男吉村 実子織田 政雄清洲すみ子森  幹太加代キミ子林   寛桜 むつ子浜村  純山本礼三郎遠藤 慎子遠藤 愼子)、内藤 武敏中村 たつ武智 豊子戸田 春子山下 退助鈴木 光子青柳 直人河村 久子小笠原章二郎笹川 恵三志水辰三郎久保 春二牧 よし子起田 志郎起田 志朗金田  洋)、三好 久子渡  真二
主な脚本 (作:山内  久
主な演出 森川 時久
局系列 FNN
制作会社 CX
音楽 佐藤  勝
撮影技術 浦島  進、(技術:伊藤  仁
美術 松下  朗

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