大東商事に勤めている佐薙(杉浦直樹)は商用で渡米していたが、帰路サンフランシスコの空港で、大学のサッカー部の先輩福島と後輩の徳武(山崎努)に会う。福島はシトカパルプの重役だが、いまの仕事に不満を持つ佐薙は、大森林資源に雄々しく立ち向かう福島の姿に強くひかれた。帰国した佐薙は、サッカーのOB戦に参加する。ベンチには中学時代からの親友で、同じくサッカーの選手であった井原が姿をみせていたが、かれの視線は下段に座っている服飾デザイナーの京子(藤田佳子)にクギ付けだった。海外取材ドラマの第三作。全編の三分の二はアラスカのロケ・フィルムで、50日間にわたって吹雪と寒さの中でロケーションした。【以上、読売新聞1962/12/03付より引用】「広大で厳しいアラスカの自然を通じ、男女の愛の葛藤や友情を描く。TVドラマ初のアラスカロケで、幻のエスキモー部落と呼ばれるアナクトブクマスまで潜入【この項、「TV40年 IN TVガイド」(東京ニュース通信社刊)より引用】」。本作に出演した黛ひかると山崎努は共演が縁で交際を開始し、翌年結婚、結婚式の仲人は本作の脚本を書いた石原慎太郎が務めた。【役名(演技者)】井原(田村高広)、佐薙(杉浦直樹)、京子(藤田佳子)、菊江(黛ひかる)、徳武(山崎努)。